障害者ゴルフ選手権
2022-10-03 10:00:01
障害者ゴルフ界の未来を拓く 第27回日本障害者オープンゴルフ選手権開催
第27回日本障害者オープンゴルフ選手権開催
2023年10月24日から25日にかけて、千葉県の新君津ベルグリーンカントリー倶楽部で第27回日本障害者オープンゴルフ選手権が開催されます。この大会は、障害を持つ選手たちがその技術を競い合う重要なイベントとして位置付けられています。
大会の詳細
大会は、2日間にわたって行われ、合計36ホールのストロークプレー形式で競技が進行します。競技の開始は両日とも午前8:00で、25日には午後4:00に表彰式が行われる予定です。参加する選手は様々な部門に分かれており、グランプリの部や下肢障害の部、上肢障害の部、片マヒの部、重複障害の部、軽度障害の部、車いすの部、知的障害の部と多岐にわたります。
注目の出場選手
大会には、特筆すべき選手たちが参加します。まず、小山田正人選手は、2歳の時に事故で右前腕を切断しましたが、小学校3年生からゴルフを始め、健常者の中でも頭角を現しました。彼は日本障害者オープンゴルフ選手権で2度の優勝経験があり、2012年にはPGAプロテストにも合格し、現在も隻腕のプロゴルファーとして活躍しています。
次に、吉田隼人選手は24歳でバイク事故に遭い、右足を切断。30歳から独学でゴルフを始め、技術を磨いています。彼もまた日本障害者オープンゴルフ選手権で2度優勝を果たし、さらに2021年にはPGAプロテストに合格しました。義足でのプレーを通じて、障害を持つゴルファーの可能性を示しています。
そして、アレックス・フーリー選手は、ウクライナに生まれた先天性の右上腕欠損を持つ選手です。彼は孤児院で過ごした後、アメリカに引き取られ、様々なスポーツを経験した後にゴルフに目覚めました。現在はPGAのティーチングプロとして活動し、子供たちにゴルフの楽しさを伝える夢を持つ一方、戦争で苦しむ祖国ウクライナの子供たちのために募金活動にも取り組んでいます。
参加の意義
今回の大会は、出場選手が障害を乗り越えてどのようにしてゴルフの世界で自己表現をしているのかを示す絶好の機会です。彼らの物語は、多くの人々に感動を与え、またスポーツ界全体における障害者ゴルフの発展を促進する要素となるでしょう。選手たちの夢と情熱が大会を通じてさらに広がり、多くの人に勇気を与えることを期待しています。
総括
第27回日本障害者オープンゴルフ選手権は、ただのスポーツイベントにとどまらず、参加選手たちが示す強い意志と周囲へのインスピレーションを通じて、障害者スポーツの重要性を広く伝える場となります。開催地である千葉県君津市の美しいコーススタイルで、選手たちの熱い戦いが繰り広げられることを期待しています。
会社情報
- 会社名
-
特定非営利活動法人日本障害者ゴルフ協会
- 住所
- 東京都世田谷区深沢2-1-3D1205
- 電話番号
-
03-5758-3255