孤独を抱える若者を支える「ゲートキーパー」支援セミナー
NPO・Light Ring.が主催する「ringS」の第2回セミナーが7月25日(日)に行われました。このセミナーは、子どもや若者の孤独や孤立を防ぐための「ゲートキーパー」としての役割を持つ人々を対象に、自身のケア方法を学ぶ場です。自殺の危険を察知し、適切な支援につなげる能力を育成することが狙いです。
参加者とプログラム内容
今回のセミナーには、17名の参加者が集まり、オンラインでのセッションが展開されました。プログラムは、以下の2部構成で行われ、心のケアに対する重要な知識が提供されました。
第一部:メンタルヘルス・ケアプログラム
このセッションでは、支える立場であるゲートキーパー自身がどのようにして自分を大切にしながら、他者を支えられるかについて学びました。専門的な観点からメンタルヘルスに関する内容とともに、各自が感じている感情と向き合う機会が設けられました。
第二部:支え手座談会
普段の支え合いについて振り返り合う時間も設けられ、参加者同士で嬉しかったことや困ったことをシェアしました。このような相互交流を通じて、お互いの悩みを共有し、強みを見つけ合うといったコミュニティ形成が進められました。
ゲートキーパーの重要性
コロナ禍の影響により孤独を感じる人が増加し、自殺者数が11年ぶりに増加したとも言われています。特に若年層においては、自殺者数が過去最多となっており、急務として「ゲートキーパー」の育成が求められています。ゲートキーパーは、自殺の危険がある人々を見つけ、声をかけ、適切な支援へとつなぐ役割を担います。
このような状況下で、Light Ring.はゲートキーパーの育成を通じて、自殺者の減少を目指しています。代表理事の石井綾華氏は、教育者や地域の人々がこの重要な役割を果たすための支援をする意義について述べています。
次回開催予定と参加方法
次回の「ringS」セミナーは、8月22日(日)に開催予定です。興味のある方は、ぜひお気軽にご参加ください。詳細や申し込みは、公式ホームページおよび参加申し込みフォームから確認できます。また、日程は変更になる場合もありますので、最新情報をチェックしてください。
ringS公式サイト
参加申し込みフォーム
組織背景と活動
Light Ring.は、ゲートキーパーの育成を通じて自殺者を減少させ、孤独感を緩和する特定非営利活動法人です。彼らは、「そばで大切な方を守りたい」という思いを持ち、尽きることのないサポートを提供することをミッションとしています。若者が抱える深刻な悩みを受け止め、支えていくためには、より多くのコミュニティが必要です。これからも活動を通じて、支え手と支えられる人々の繋がりを大切にしていきます。