「Art Basel - Hong Kong」での新作デジタルアート
2013年5月23日から26日までの4日間、香港で行われる国際アートフェア「Art Basel - Hong Kong」で、日本のデジタルアート集団、チームラボが新作を発表します。この作品は、鑑賞者自身が作品の一部となるインタラクティブな体験を提供します。
「Art Basel」は毎年スイスで開催される世界最大級のアートフェアですが、アジアでの初開催となるこのイベントには、35か国から245のギャラリーが参加し、香港コンベンション&エキシビション・センターに集結します。日本からは、ミヅマアートギャラリーが出展し、チームラボの新作「世界は、統合されつつ、分割もされ、繰り返しつつ、いつも違う」が展示されます。
新作の詳細
チームラボが発表する新作は、伊藤若冲の「鳥獣花木図屏風」や「樹花鳥獣図屏風」をモチーフとした作品で、特異な升目画の表現方法を取り入れています。若冲の作品は、数万もの升の形に区切られた画面を独自の彩色で表現したもので、デジタルアートとの親和性が強いと言えます。
作品は、視覚混合の光学現象を利用しており、遠くから見ると鮮やかな色彩が視覚を楽しませますが、近くで見るとより詳細な描写が感じられるという、二重の体験を提供します。特に、この作品では凄まじい解像度で圧倒的な情報量を表現しており、観る者を驚かせること間違いありません。
作品は相互性を持ち、鑑賞者の動きや存在によって、作品が変化します。これにより、参加者はただの観る側ではなく、情報の追加や編集を通じて作品に関与することで、より強いつながりを感じることができます。実際、現代のコンテンツを鑑賞する姿勢が変化している中で、制作と鑑賞の境界があいまいになっていることが、この作品を通じて如実に表現されています。
まとめ
アートフェア「Art Basel - Hong Kong」において、チームラボはその最先端のデジタルアートを通して、日本の伝統をモダンに解釈し、鑑賞者と作品の新たな関係性を探ります。展示会は香港コンベンション&エキシビション・センターで行われ、皆様のご来場を心よりお待ちしております。
展示会概要
- - 展覧会名:Art Basel - Hong Kong
- - 開催期間:2013年5月23日(木)~26日(日)
- - 場所:香港コンベンション&エキシビション・センター (HKCEC)
- - 住所:1 Expo Drive, Wanchai HK
- - 参加ギャラリー:ミヅマアートギャラリー