福岡市博多区竹丘町に、西日本鉄道㈱と九州大学大学院芸術工学研究院高取千佳研究室が共同で、桜並木駅前ひろば「あもうれ」をオープンしました。2024年3月に開業した桜並木駅周辺は、土地区画整理事業が進行中で、今後の発展が期待されています。
「あもうれ」は、2024年11月23日から2026年3月までの期間限定でオープンする、約300㎡の駅前スペースです。学生たちの斬新なアイデアを取り入れ、従来の発想にとらわれない広場空間を目指しています。
「あもうれ」は、宿根草ガーデン、ファニチャー、竹細工の3つのコンテンツを軸に、地域住民と時間をかけて作り上げていくひろばです。過去・現在・未来を意識した空間づくりを通して、地域住民と新しく訪れる人々が交流できる場となることを目指しています。
環境への配慮も徹底しており、廃材や竹材を活用したワークショップや、雨水タンクを活用した宿根草ガーデンの潅水など、サステナビリティにも配慮した設計となっています。
宿根草ガーデンは、過去・現在・未来をテーマにゾーニングされ、地域住民と協力して植え付けや育成を行います。また、ワークショップでは、竹灯籠や竹馬などの竹細工を制作し、放棄竹林問題への関心を高める取り組みも行われます。
「あもうれ」は、地域住民が主体的に広場を活用できるような、可変性のあるファニチャーも設置されています。40cm×40cmのキューブを組み合わせることで、ベンチやソファ、テーブルなど、利用者の目的に応じた配置が可能です。
オープンイベントでは、トークセッションやワークショップが開催され、地域住民と交流する機会が提供されました。今後、地域住民参加型のワークショップを不定期に開催していく予定で、地域に愛されるコミュニティスペースとなることを目指しています。
「あもうれ」は、単なる駅前広場ではなく、地域住民が共に作り、育てる、温かいコミュニティ空間です。今後、このスペースが地域住民の交流拠点として発展していくことを期待しています。