ベネッセ、2024年度グッドデザイン賞に2つのサービスで受賞
株式会社ベネッセコーポレーションは、2024年度グッドデザイン賞を女性向けメンタリングサービス「withbatons」と小・中学校向けのCBTシステム「テストパーク」にて受賞したことを発表しました。両サービスは、それぞれの分野での革新性と実用性が評価され、審査員からも高く評価されました。
withbatons:女性向け社外メンタリングサービス
「withbatons」は2024年6月に始まった新たなキャリア支援の仕組みです。このサービスは、特に管理職候補となる女性社員をターゲットにしたもので、キャリア研修やアセスメントテスト、社外メンタリングを組み合わせたプログラムが提供されます。サービスの中核には、特定のアセスメントを基にAIがマッチングする異なる経歴を持つ女性メンターとの対話があります。このプログラムにより、利用者は現役で働く女性リーダーたちのリアルなキャリア体験を聞くことができ、自身のキャリアビジョンの確立を支援されます。
このサービスの導入からわずか3ヶ月で、メンティーの管理職に対する意向は大きく変わり、初期の27%から71%にまで向上しました。これは企業の人的資本における価値を高め、女性の活躍を推進する重要な施策として評価されています。審査員は「withbatons」を、女性就労者の自己効力感を引き上げる素晴らしいサービスとし、今後の普及にも期待しています。
テストパーク:CBTシステム
次に紹介する「テストパーク」は、GIGAスクール構想の一環として開発された小・中学校向けの確認テストアプリです。このシステムは、教科書に基づく単元テストをデジタルで提供し、教員の業務負荷を軽減することを目的としています。確実なデジタルトランスフォーメーションを進めるこのプログラムは、従来の紙テストの代わりとなり、即時の採点が可能で、児童や生徒の個別学習をサポートします。
「テストパーク」は、シンプルで直感的なユーザーインターフェースを設計しており、教員や生徒にとって使いやすいものとなっています。また、テストの即時返却機能により、生徒同士のフィードバックや問題解決が促進されるなど、新たな学びのスタイルが生まれています。これにより、教育現場の働き方改革が期待されており、特に授業や試験の効率化に貢献しています。審査員もこの点に注目し、システムの利便性と教育場面での実用性を高く評価しています。
まとめ
ベネッセのこの2つのサービスは、いずれも社会のニーズに応えるものであり、特に女性のキャリア支援や教育現場の改善に向けた大きな一歩を象徴しています。グッドデザイン賞を受賞したことで、今後さらに多くの人々に利活用されることが期待されます。また、両サービスの導入は、企業や教育機関の競争力を高める要素となるでしょう。今後の展開にも注目です。