アフリカの蚊帳配布
2015-06-15 16:43:01
アフリカでのマラリア予防活動が進展:第6弾蚊帳の配布開始
アフリカで進展するマラリア対策
アフリカ諸国におけるマラリアの深刻な脅威に対抗するため、一般財団法人mudef(ミューデフ)は、住友化学と協力し、2023年に第6回目となる蚊帳の配布を始めました。この取り組みは「Love is Free Campaign」として知られ、毎回異なる形で実施されていますが、いずれも同じ目的、すなわちマラリア予防と啓発活動に焦点を当てています。
蚊帳配布の具体的な内容
今回の配布では、住友化学が提供する「オリセット®ネット」と呼ばれる蚊帳が使用されます。この蚊帳は、WHO(世界保健機関)の推奨を受けた長期残効型防虫蚊帳で、特殊な技術により効果が持続します。
配布は、マラウイ国内のNGOである「Consol Homes Orphan Care」を通じて行われ、特にエイズ孤児や経済的に困窮した家庭の子どもたちが対象となります。計2000張の蚊帳が、mudefと住友化学がそれぞれ1000張ずつ供給し、この秋に数回にわたって配布される予定です。
子どもたちの安全を守るために
特に注目すべきは、蚊帳のパッケージデザインです。株式会社たき工房の協力によって、読み書きができない子どもたちでも蚊帳の使用方法を理解できるよう、視覚的にわかりやすいイラストが使用されています。これは、子どもたちの安全を確保するための重要な工夫です。このデザインの裏には、「1人でも多くの命を守りたい」という思いが込められています。
Love is Free Campaignの背景
このキャンペーンは、アーティストのMISIAがマラウイを訪問したことがきっかけでした。彼女が出会った子どもたちの多くがマラリアで命を落としていたことを知り、国際的な支援チームと共に活動を始めました。
2009年に開始されたこのプロジェクトは、募金活動や協賛を通じて得た資金を用いて現地に蚊帳を届けています。これまでの累計配布数は6500張を超え、現地の声として感謝の言葉が寄せられています。「安心して眠れるようになった」という子どもたちの声が、その成果を物語っています。
マラリアの現状
マラリアは、主にハマダラ蚊を媒体とし、特に幼い子どもや妊婦に深刻な影響を与える熱帯病です。2013年には約1億9800万人が感染し、推定で584,000人が亡くなりました。マラリアによって子どもたちが教育を受けられなくなることも多く、経済的な困難をもたらす要因にもなっています。
未来の大きな期待
「Love is Free Campaign」の最終的な目標は、必要とされる9000張の蚊帳を「Consol Homes Orphan Care」に届けることです。今回第6回目の配布によって、その目標達成に近づくことが期待されています。今後もキャンペーンは続き、さらなる支援が進むことでしょう。
まとめ
マラリア予防に向けた取り組みは、世界中で続けられています。地域に根ざした支援や啓発活動を通じて、より多くの子どもたちの命が救われ、健康で明るい未来を築く手助けとなることが期待されます。今後も、この活動に注目していきたいと思います。
会社情報
- 会社名
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一般財団法人mudef
- 住所
- 東京都渋谷区神宮前1-14-13
- 電話番号
-
03-5414-7778