男性の生きづらさを解放する新たな取り組み
株式会社ソルビスは、男性の生きづらさから始まるジェンダー平等の実現を目指し、「当事者と組織目線での男性育休イベント」を開催し、さらに「男性からの解放」をテーマにした記事連載を開始することを発表しました。男性が抱える葛藤や制限を可視化し、社会全体での理解を促すことが目的です。
男性育休の現状と課題
近年、男性の育休取得率は上昇しているとはいえ、まだまだ課題が山積しています。例えば、実際に育休を取りたいと考えていても、「周囲の目が気になる」「長期の育休を取りづらい」といった声が聞かれます。また、無意識のうちに「男は家計を支えるべき」「強くあれ、稼げ」という期待が男性自身を縛り、心身の健康や家庭との両立を難しくしています。これらのプレッシャーに対抗するために、男性性を問い直す必要があります。
男性育休を考えるリアルイベントの開催
本イベント「男性育休って、実際どうなの?」では、実際に育休を取得した男性や制度を担当する企業関係者が登壇し、体験や意見を交流します。最近の研究成果も交え、育休は単なる制度に留まらず、家族や職場、社会のあり方を再考する貴重な機会となります。参加費は無料で、軽食も提供されます。
イベントの詳細
- - 日時: 2025年7月17日(木)19:00〜21:00
- - 場所: KINTOテクノロジーズ 日本橋オフィス(COREDO室町2)
- - 主催: 株式会社ソルビス
記事連載『男性から始める、ジェンダー平等』
さらに、2025年6月からは「男性から始める、ジェンダー平等」と題した記事連載もスタートします。この連載では、男性が抱える生きづらさや「男らしさ」に対する意識の変化を呼びかけ、ジェンダー平等が女性だけの問題ではないことを問い直します。例えば、男性が「弱音を吐けない」ことがもたらす社会的孤立や、職場での過度な競争についても触れます。
連載予定テーマ
1. 第1回: なぜ今、男性にジェンダー平等が必要なのか
2. 第2回: 男らしさの呪縛が男性から奪うもの
3. 第3回: なぜ男性はジェンダー平等から遠ざかるのか
4. 第4回: 家庭とケアから見える新しい男性像
5. 第5回: すべての人のためのジェンダー平等へ
記事は順次、ソルビス運営のnoteで公開されます。
新コミュニティ「DE&I College」の発足
また、DE&I専門家集団による新たなコミュニティ「DE&I College」も立ち上げました。ここでは、DE&Iに関心のある人たちが孤立せず、互いに対話を通じて学び合えるサードプレイスを提供します。実務上の悩みを相談できる場や、有識者による最新情報の共有など、多くのリソースを利用できます。
未来を共に築く
株式会社ソルビスの代表取締役、玉村優佳氏は、性別による役割分担を越えて、一人ひとりが自身の性を肯定的に受け入れられる環境づくりが重要だと語ります。彼女は、すべての人のためのジェンダー平等に向けて共に歩んでいくことを呼びかけています。私たちの未来は、ただの正論や制度改革によって変わるのではなく、小さな違和感や問いかけから始まることを忘れてはなりません。
この取り組みを通じて、男性が抱える圧力を解消し、家族や職場でのより良い関係を築く契機となることを期待しています。