シングルマザーの挑戦:『ルワンダでタイ料理屋をひらく』
2024年9月12日に発売された『ルワンダでタイ料理屋をひらく』は、シングルマザーとしての困難な生活を乗り越え、アフリカのルワンダに新たな挑戦を求める女性の物語です。本書では、著者の唐渡千紗さんが、子どもを連れて行った先でのリアルな奮闘と成長の過程が描かれています。
心の声に耳を傾けて
著者は、東京都出身の唐渡千紗さん。大企業で営業職として働いていた彼女は、30歳になった頃、心の奥から聞こえる「あなたの人生これでいいの?」という問いに押しつぶされそうになっていました。そこで彼女は、息子とのリフレッシュの旅として選んだルワンダへ移住を決意します。この瞬間から、彼女の生活は一変し、想像を超えた冒険が待ち受けていました。
開店準備と珍事の連続
ルワンダでの新生活がスタートすると、著者はタイ料理屋をオープンするために必要な準備を始めます。しかし、そこには数え切れないほどの困難が立ちはだかります。廃墟の中からお店を作り上げるという作業は想像以上に大変であり、物資の調達や現地の人々とのコミュニケーションに至るまで、まさに天国と地獄を味わう日々が続きます。
異文化の壁
特に印象的なのは、著者が持っていた「レシピ」という概念がほとんど通用しなかったこと。シェフとのコミュニケーションがうまくいかない日々の中、著者は彼らにタイ料理の本質を教えるという苦労も経験します。さらに、最初の顧客である泥棒に困惑しながらも、笑いを交えた奮闘が続きます。
息子と共に成長する姿
唐渡さんは、息子と共に日々の挑戦に立ち向かいながら、時には心が折れそうになることもありました。しかし、ルワンダの人々のたくましさや、さまざまな困難を乗り越える姿に触れることで、彼女自身も大きく成長していくのです。お店を経営することで、地元コミュニティとの絆も生まれ、著者は新たな家族のような温かさを感じるようになります。
発売に向けての期待
本書は、全5章から成り立っており、各章では様々な苦難や喜びが描かれています。特に注目すべきは、著者がどのようにして立ちはだかる壁を乗り越え、活気に満ちたレストランを運営するに至ったかという点です。リーダブルで緊張感があり、一気に読み進められる仕上がりになっているため、広く多くの方々に読まれることが期待されています。
著者について
唐渡千紗さんは、1984年に東京都で生まれ、早稲田大学を卒業後、リクルートで人材事業に従事しました。30歳で退職し、ルワンダでの新たな挑戦を経て、現在は英語コーチとして日本を拠点に活動しています。
最後に
『ルワンダでタイ料理屋をひらく』は、シングルマザーとしての新たな道を歩む女性のサクセスストーリーであり、異国の地で自らの人生を切り開く力強さを教えてくれる一冊です。多くの人々に感動と勇気を与える作品になっています。ぜひ手に取って、その奮闘の軌跡を感じてみてください。