株式会社ゼロボードとClimate Finance Asiaが提携
企業のサステナビリティ経営の支援を行う株式会社ゼロボード(東京・港区、代表取締役 渡慶次道隆)は、持続可能な金融に関する調査やコンサルティングを手掛けるClimate Finance Asia(CFA)との戦略的な提携を結ぶことを発表しました。この提携により、日本におけるサステナブルファイナンスを一層推進することが目指されます。
調印式の開催
提携の調印式は3月6日、ゼロボードのオフィスで行われ、CFAの会長でありストームハーバー証券アジア太平洋のCEOである張宗永氏と、ゼロボードの代表取締役渡慶次道隆氏が提携文書に署名しました。この重要な瞬間は、将来のサステナブルファイナンスの evolutionsに対する期待を抱かせるものでした。
日本におけるサステナブルファイナンスの展望
2023年、日本における環境関連投資の額は7兆円を超える見込みであり、特にサステナビリティボンド(SDGs債)は着実に資金を調達しています。これらの債券は、すべてグリーンプロジェクトやソーシャルプロジェクトに充てられることから、環境意識の高まりとともに注目を集めています。また、日本国内のグリーンボンド市場も急成長を続け、約2.3兆円に達しています。
とはいえ、世界全体では1.7兆米ドルを超えるサステナビリティボンドが発行されている中で、日本の発行額はわずか4%に過ぎません。この現状を打破し、サステナブルファイナンス市場の発展に寄与することを本提携の目的としています。
提携の内容と提供サービス
この提携の一環として、CFAは日本の金融機関に対して、グリーンボンドやトランジションボンドなどの外部認証サービスを提供し、国際水準の高品質な金融商品を開発できるよう支援します。さらに、海外からのグリーン資金調達を目指す企業や自治体を後押しすることも期待されます。
外部認証サービス
グリーンボンドの発行に際して、CFAは国際的な基準に準拠した検証サービスを提供し、信頼性と透明性を確保します。これにより、日本の企業が国際競争力を持った金融商品を提供できる土台を整えます。
サステナビリティおよびインパクトファイナンスのアドバイザリー提供
ゼロボードはサステナビリティを業務戦略に統合し、質の高いESG金融商品の開発を支援するアドバイザリーサービスも提供。これにより、企業の持続可能な成長を促進する基盤を築きます。
詳細な市場調査の実施
また、持続可能な金融商品や市場機会についての調査を実施し、より多くの企業がESGへの対応を進められるよう情報提供を行います。
両社の共同のビジョン
ゼロボードの代表、渡慶次道隆氏は、「CFAとの提携により、日本の企業や金融機関が国際基準を満たす厳格な方法で脱炭素・サステナビリティ目標を達成するためのサービスを提供できることを嬉しく思います」と述べています。また、CFAのグループCEOである杜國倫氏も、「この提携は、より持続可能な未来に向けて信頼性と透明性の高い仕組みを提供するための重要なステップです」と語っています。
今後、この提携を通じて、日本の金融機関や企業、政府・自治体が持続可能性の目標に向けた取り組みを一層強化し、国際基準の認証を得ることで、脱炭素社会の実現に向けた支援を展開していくことが期待されています。
Climate Finance Asia について
CFAは、持続可能な金融ツールを通じて気候問題に取り組むことを使命とする企業で、2008年に設立されました。アジア最大級の環境および社会開発に関する経験豊富な専門家チームが揃っており、持続可能な金融に関する高品質のアドバイザリーを行っています。彼らは国際的な認証機関としても認められています。
ゼロボードについて
ゼロボードは、ESG関連データの管理や開示支援を行うクラウドソリューションを提供する企業です。特に、温室効果ガスの排出量算定やESG法定開示をサポートするサービスを通じて、企業のサステナビリティ経営に貢献しています。
今後の展望
ゼロボードは、毎月企業向けの脱炭素経営に関するウェビナーを開催しており、国内外のトレンドや自身のサービスを活用する方法を解説しています。より多くの企業がサステナブルファイナンスや脱炭素経営に取り組むことができるよう、今後も積極的に情報発信を行っていくことでしょう。