新たなPR手法『ポートレートムービー』の登場
グラフィックアーティストのプロモーション手段として新たに、『ポートレートムービー』が注目を集めています。イラストレーターやデザイナーを中心にしたコーディネートエージェンシー、BUILDINGがこの手法を2012年から導入し、特に効果を上げてきました。
ポートレートムービーの効果
『ポートレートムービー』は、主にYouTubeを介して広く公開され、さまざまな利点をもたらします。これにより、発注者はアーティストの制作方法やライフスタイル、特徴を深く理解でき、コミュニケーションがスムーズになります。また、地方や海外在住のアーティストが独自の生活をアピールすることで新たな仕事のチャンスも生まれています。このように、PRムービーはアーティストの認知度を高め、業務の効率化を図る手助けをしているのです。
動画コンテンツの重要性
原画を紹介するための個展は一般的ですが、作品制作のプロセスやアーティストの思いを伝える手段として動画コンテンツの強みは大きいです。個展の場の制約を凌ぎ、世界中のユーザーに向けて積極的にアピールできることは、費用対効果の面でも優れています。
『CAT'S FOREHEAD』の役割
BUILDINGが運営するメディア『CAT'S FOREHEAD』では、日本のユニークなグラフィックカルチャーを世界に紹介してきました。2020年からは、長年にわたって蓄積したプロモーションの経験を活かし、フリーランスのグラフィックアーティスト向けにフルオーダーメイドのポートレートムービーを制作しています。特に管理されたエージェンシーには所属していないアーティストが対象です。
クリエイティブのストーリーを伝える
アーティストがインプットしたものをもとに作品を生み出す背景を伝えることは、発注者との信頼関係を構築する上で非常に重要です。PRムービーを通じて、アーティストの制作手法や理念、活動を紹介することで、安心感を提供します。これまでに制作されたポートレートムービーでは、アーティストの作品、制作手法、活動内容やライフスタイルなど、多岐に渡るテーマが扱われています。
最新の成功事例
昨年末に公開されたポートレートムービーでは、リスボンで活動するイラストレーター、Leni Kauffmanさんを特集しました。彼女は作品に「ダイバーシティ」を盛り込むことを信条としており、その背景には彼女自身の旅のエピソードが関与しています。このムービーは、彼女がどのように美しいリスボンの風景とその作品を結びつけているか、その物語を伝える素晴らしい例です。
競争力のある制作費
一般的な個展開催には高額なコストが伴います。しかし、『ポートレートムービー』の制作費は、日本市場においても競争力のある価格に設定されています。基本プランでは15万円(税別)からとし、内容に応じたオプションも用意されており、柔軟に対応することが可能です。
また、個人経営の店舗や飲食店向けのPRムービー制作も受け付けており、同様の価格帯で提供しています。
会社概要
有限会社ビルディングは、東京都目黒区に位置し、2004年に設立されました。アーティストコーディネート及び広告制作を行い、包括的なサポートを提供しています。詳細は
公式サイト をご覧ください。
まとめ
グラフィックアーティストにとって、『ポートレートムービー』は効果的なPRツールとなり得ます。アーティスト自身のストーリーを届けることで、その価値を高め、さらなる可能性を拓く手助けをするのです。アーティストが自身のブランディングを行う上で、新たな道を切り拓く期待が寄せられています。