「GIG-A」が受賞
2022-03-18 11:00:11
外国人向け多言語金融サービス「GIG-A」が国際部門で大賞受賞
外国人支援の新たな金融プラットフォーム「GIG-A」
最近、多言語モバイル金融サービス「GIG-A」が、グローバルなフットプリントを持つFinTechスタートアップのピッチコンテスト「FINOPITCH 2022」にて、国際部門の大賞を受賞しました。この受賞は、日本における外国人向けの金融サービス利用時の不便さを解消するビジネスプランが高く評価された結果です。
受賞の背景と「GIG-A」の目的
受賞理由として、特に日本で生活する外国人が直面する、言語による障壁や恒常的な高額な送金手数料といった課題が挙げられます。日本で生活する約2,000万人に及ぶ「Underbanked層」が抱える問題を解決するため、「GIG-A」は特に日本国内の外国人労働者に焦点をあてたサービスを展開しています。
GIG-Aの代表を務めるラウル・アリキヴィ氏は、「今回の受賞を通じて我々が取り組むべき課題がより明確になった。外国人材の入国制限の緩和が見込まれる今、早急にサービスを展開したい」とコメントしています。
FINOPITCHの特徴と評価基準
FINOPITCHでは、過去2年以内に開始されたサービスや新たに立ち上がるFinTechサービスを対象に、技術革新やビジネスモデルの紹介を行い、内外の関係者との交流を促進しています。各社から提出されたプレゼンテーション動画は、金融市場への影響、ビジネスモデルの革新性、成長性、グローバル展開の可能性といった4つの基準で審査され、視聴者投票も行われるため、実際の顧客ニーズが反映された評価がなされます。
「GIG-A」のサービス概要
「GIG-A」は、ユーザーが多言語で金融サービスを利用できるように設計したプラットフォームです。特に、日本で銀行口座を開設する際の言語サポートや、海外への送金に関連する高額なコスト負担を軽減することを目指しています。利用者は、月額の固定手数料を支払うことで金融コストを抑えつつ、より良い生活を実現することが可能です。
外国人材の金融包摂とその意義
少子高齢化が進んでいる日本において、外国人材は貴重な労働力として多くの産業で必要とされています。しかし、彼らが直面する金融サポートの不足は長らく問題視されています。GIG-Aは、日本の銀行が抱える外国人材への金融サービスの提供と金融犯罪抑制、両者の課題解決を目指し一部の銀行との協議を進めています。
企業情報と今後の展望
「GIG-A」は2021年に設立され、エストニアに本社を構えるG-Bank technologies OÜの完全子会社です。ラウル・アリキヴィ氏のもと、日本国内でのサービス提供開始を2022年夏に予定しています。
このサービスが実現することで、外国人労働者の経済的安定と生活の質向上が期待されます。今後も「GIG-A」は国際的な金融サービスの展開を進めていくことで、市場における存在感を高めていくことでしょう。
会社情報
- 会社名
-
株式会社GIG-A
- 住所
- 千代田区大手町1−9−2大手町フィナンシャルシティ グランキューブ3階
- 電話番号
-
03-6555-5265