近年、北海道ではヒグマの目撃情報が増加し、駆除が避けられない状況となっています。実際、多くのヒグマが捕獲後に処分され、その命を無駄にしています。これに対し、札幌・円山地区の革ブランド・KEETS(キイツ)が立ち上げたのが「ヒグマレザープロジェクト」です。このプロジェクトは、駆除されたヒグマの皮を活用して革製品を製造し、その素材の命を繋げることを目的としています。
プロジェクトの発端
KEETSは、北海道の日常の中でヒグマと向き合う必要性を感じ、小さなアトリエからこの取り組みを始めることにしました。「駆除された命を無駄にしない」という理念のもと、新たにヒグマ革を使用した革製品の製造に取り組んでいきます。これには、製品を通して命の大切さを広め、また、地域の環境保護活動にも貢献する意義があります。
クラウドファンディングの概要
このプロジェクトは、応援購入プラットフォーム「Makuake」にて2025年9月15日から10月30日まで実施されます。利用者は、「ヒグマの爪型チャーム」や「ループキーホルダー」といった多様なヒグマ革製品を購入することで、プロジェクトを応援できます。製品は全てKEETSのアトリエで丁寧に手作業で仕立てられ、数量限定の早割リターンも用意しており、手に取りやすい価格帯からの展開がされます。
資金の使途
プロジェクトで集まった資金は、エゾシカやヒグマなどの駆除された命を無駄にしない循環型の仕組み作りに活用されます。その具体的な内容として、地元町内会で行われているヒグマ対策活動への寄付や、ヒグマの皮の仕入れ・鞣し加工・製作といった費用が含まれます。
未来への展望
KEETSは、将来的にハンターとの直接連携を図り、捕獲された個体の情報(雌雄や月齢、地域など)を明確にするトレーサビリティシステムを構築する計画です。これにより、北海道の野生動物との共生を目指すモデルケースとなることが期待されます。
参加方法
参加を希望する方は、Makuakeのプロジェクトページ(
こちら)を訪れ、支援購入を行ってください。プロジェクト開始は2025年9月15日、終了は10月30日です。製品は2026年1月末までに発送される予定です。これを通じて、私たちの選択が命の循環を生み出す一助となれば幸いです。