新たな観光DXサービス「Connexia」の誕生
SCSK株式会社が開発した観光DXサービス「Connexia」は、沖縄の首里城公園にて導入が開始されます。このサービスは、スマートデバイスを通じて、個人情報を必要とせずに各来園者に最適な体験を提供します。2026年4月20日から、沖縄美ら島財団と連携のもと、首里城アプリとして展開されます。
1. 取り組みの背景
首里城は沖縄の文化と歴史のシンボルであり、2026年秋には正殿の完成が予定されています。これに伴い、国内外からの観光客の訪問が予想されますが、特定エリアへの集中によるオーバーツーリズムのリスクも指摘されています。そのため、来園者を周辺地域に誘導することで、混雑を緩和しつつ観光体験の質を向上させる仕組みが求められているのです。
SCSKは2021年に沖縄県との間で「首里城復興におけるDX推進に関する連携協定」を結んでおり、デジタル技術を駆使した観光体験の改善に取り組んできました。Connexiaは、来園者が周辺施設で享受できる特典を設定し、自発的な行動を促すことで、ストレスフリーな観光体験と経済の活性化を目指します。
2. サービスの特長
Connexiaの最大の魅力は、アプリのダウンロードや個人情報登録が不要でありながら、One to Oneマーケティングを実現する点です。これにより、来園者は心理的な負担を感じることなく、利用が可能になります。
NFTによる新しい価値の創造
来園者が訪問や周遊、イベント参加などのアクションを行うたびに、デジタルメダル型のNFTが配布されます。このデジタルメダルは、「デジタル資産」として永続的に保有・コレクションすることができ、お得感を高めます。
個人情報を取得しないデータ活用
このサービスでは、氏名や連絡先を取得せずに、NFTの保有状況や取得履歴を基に来園者の行動パターンを可視化します。これにより、来園頻度や周遊エリアに応じたパーソナライズされた体験を提供し、エンゲージメントの向上を図ります。
柔軟な特典設計
NFTに関連する特典を柔軟に付与し、周辺施設での割引や特別イベントへの参加権などを提供します。この仕組みにより、来園者の行動を変化させ、オーバーツーリズムの課題を克服し、地域経済の活性化に寄与します。
3. サービスの機能
Connexiaは、ユーザー向けWebアプリケーションと事業者向け管理システムの二つの側面で構成されています。
ユーザー向けWebアプリケーション
- - ミッション機能: 設定された周遊ミッションや再来訪ミッションを表示します。
- - デジタルメダル取得機能: QRコードを使用して容易にデジタルメダルを取得し、管理できます。
- - 特典の取得・利用機能: ミッションクリアに応じて特典を取得し、利用可能です。
- - 通知機能: 各来園者向けにパーソナライズされた通知を表示します。
- - 外部サービス連携機能: 地図表示や多言語対応など、ワンストップで提供します。
事業者向け管理システム
- - デジタルメダル取得状況確認: 来園者のメダル取得状況をリアルタイムで把握できます。
- - 特典の取得・利用状況確認: 特典の取得および利用状況を可視化し、効果を分析します。
- - ミッション・特典設定機能: イベントに応じてミッションや特典を自由に設定可能です。
4. 今後の展望
SCSKは、沖縄県内の観光施設や自治体、観光協会とも連携し、地域全体の活性化を目指しています。この取り組みを通じて、沖縄の観光と暮らしの両立を実現し、地域の持続可能な発展に貢献していきます。また、他地域の観光拠点との協力も視野に入れており、今後の展開が期待されます。観光分野で得た知見を基に、個人情報に依存しない人流誘導やエンゲージメント向上の仕組みを広めていくことで、地域の社会問題解決にも寄与できる未来を描いています。
このように特長をもつConnexiaは、沖縄の観光シーンに革命をもたらし、地域全体の発展に寄与することが期待されています。SCSKの目的は、「夢ある未来を、共に創る」という経営理念のもと、社会と持続的に成長していくことです。