KGK 共同技研化学株式会社が所沢本社工場の設備を増設、環境配慮型製品の製造開始へ

KGK共同技研化学株式会社本社工場の設備増設

埼玉県所沢市に位置するKGK共同技研化学株式会社は、粘着テープや特殊フィルムの製造で知られています。このたび、同社は本社工場内における生産設備の増設を発表しました。この新たな取り組みは、特に自動車や半導体産業による需要増加を受けたもので、より一層の生産能力強化を図るものです。

生産能力の増強に向けて

KGKは、既存の生産ラインで対応しきれない新たな需要に対処するため、所沢工場の一部生産を新しい設備へ移すことを決定しました。今回の設備増設には5,000万円の投資が予定されており、約1,550㎡の敷地に新しい生産ラインが設けられます。これにより、同社は将来的に年間70万㎡の生産を見込んでおり、それに伴い売上も5億円の増加を期待しています。

環境への配慮

今回の設備投資において特筆すべきは、新たに環境配慮型製品の製造も始まるという点です。具体的には、無溶剤型の防水気密テープや養生テープの生産が予定されています。このような取り組みは、持続可能な社会の実現に向けた企業の社会的責任（CSR）の一環でもあります。

操業開始予定

新しい設備の操業開始は2024年11月を予定しており、KGKの生産能力向上が期待されます。さらに、同社は現在群馬県富岡工場の周辺で新たな用地を取得しており、将来的にさらに増加する需要に応える準備を進めています。このように、KGK共同技研化学は常に変化する市場に柔軟に対応し、新たなビジネスチャンスを掴むための戦略を展開しています。