静岡発、eve autonomyが新たな資金調達を決定
静岡県磐田市に本社を置く株式会社eve autonomyが、事業基盤の拡大を目的に10億円の資金調達を実施しました。この資金調達は、シリーズBのエクステンションラウンドとして行われ、長年のパートナーであるヤマハ発動機やティアフォーからの追加出資によるものです。これにより、eve autonomyはさらなる技術開発と事業拡大を目指します。
自社のサービス「eve auto®」とは?
同社の提供する「eve auto®」は、屋外における無人搬送を実現する自動運転システムで、特に工場や物流施設での導入が進められています。このシステムは、極めて厳しい環境でも運用可能で、24時間稼働が求められる地域においても、自動運転レベル4の技術を採用しています。現在国内で約40の拠点で70台以上の車両が稼働しており、自動搬送の実用化を先導する存在として期待されています。
目指すビジョンと社会貢献
eve autonomyは、2020年に設立以来、「屋外搬送、今日から自動化」をテーマに、社会課題の解決に力を入れてきました。新たな資金で、既存の顧客基盤の強化に加え、未開拓の市場へも進出を計画しています。代表取締役の星野亮介氏は「全ての『働く』に彩りを加え、人々がより豊かで楽しい人生を送ることを実現するために努力します」と語っています。
心温まるビジョンは、ただ技術を提供するだけでなく、社会的な影響を与えることを目指しています。3年の歴史を経て、事業は成長を続け、より広範な自動化ニーズに応えるためのサービスの提供を進めています。
複数の企業との強力な連携
ヤマハ発動機による技術やノウハウの提供により、eve autoのサービスは全国的に広まっています。ヤマハの経営戦略本部長である青田元氏は、eve autonomyの事業が進展する中で、機能の拡充が急務であると強調しています。このように、技術開発を通じて社会を支えるインフラを築こうとする姿勢が、eve autonomyの特長です。
また、ティアフォーは自動運転技術のパイオニアとして、eve autoの商業化を支援しており、その知識をもとにさらなる発展が期待されます。代表取締役の加藤真平氏も、自社のプラットフォームを通じて、顧客のニーズに応じた自動運転技術を展開する意向を示しています。
未来に向けた展開
このような環境の中で、eve autonomyは持続可能な搬送ソリューションを提供し、企業の効率化を図ることで、今後の成長を支えていきます。新たな資金調達の実行により、今後は技術開発の加速や新市場の開拓に取り組む方針です。
「eve auto」は、屋外搬送の自動化を進める未来的なプロジェクトであり、自動運転の実装を進める重要な取り組みとして捉えられています。全ての人々がよりよい生活を送るための支援をし続けるeve autonomyの活動に、これからも注目が集まることでしょう。