江口寿史先生の特別展示が柏市で開催
柏市制施行70周年を祝うアートイベントに、著名な漫画家・イラストレーターの江口寿史先生が登場します。江口先生は柏市にゆかりが深く、今回のために描き下ろしたイラストを展示します。この作品は、広報かしわの令和6年11月号の表紙にもなり、市内で話題を呼びました。
展示情報
展示は、2024年11月27日から12月31日まで柏髙島屋S館4階のギャザリングスペースで行われ、その後、12月4日から12月24日までは柏髙島屋本館S館6階の連絡通路でも展示されます。どちらの場所でも、江口先生の描く独特な風景を通じて、柏の魅力を再発見できる機会です。
江口寿史先生の視点
江口先生は柏について独自の視点を持ち、この街の情緒や風景が少ないと述べています。彼の記憶に残る柏の風景は、駅東ロデッキに存在していた旧そごうビルのみ。柏駅は東口と西口ともに2階デッキが直結しており、駅自体が独自のシンボルを持たないことを指摘しています。そのため、柏の街は機能性が重視された結果、情緒や雰囲気が薄い印象を与えていると言います。
イラストのコンセプト
江口先生は今回のイラストにおいて、柏駅西ロデッキを背景に2つのバージョンを描きました。「モブバージョン」では、老若男女が行き交う賑やかなシーンが描かれ、一方で「ソロバージョン」では人の流れが途切れ、一瞬の静けさを捉えた情景が表現されています。この二つのアプローチは、柏の様々な顔を映し出しており、特に「ソロバージョン」には新たな風情が感じられると江口先生は語っています。
江口寿史先生の経歴
江口寿史先生は1956年に熊本県で生まれ、1970年に千葉県野田市に転居しました。県立柏高等学校を卒業後、1977年には自身の故郷を舞台にした『すすめ!!パイレーツ』で漫画家デビュー。その後も『ストップ!!ひばりくん!』での成功に続き、80年代中頃からはイラストレーターとしての活動も開始、現在も幅広い層から支持を受けています。近年では全国の美術館で多くの作品展が開催されています。
お問い合わせ
展示についての詳細は、柏市役所の広報部広報広聴課地域ブランディング担当までお問い合わせください。電話番号は04-7136-1477です。柏市らしいアートの魅力に触れる貴重な機会をお見逃しなく!
新たなアートの風景が、柏を彩ります。どうぞ、江口先生の素晴らしい作品を見に来てください。