資生堂がCDPから気候変動と水セキュリティでAリストに選定される

資生堂、CDPからの評価とその意義

資生堂が国際的な環境評価団体であるCDPから、気候変動と水セキュリティの分野で最高評価のAリスト企業に選定されました。この評価は、同社が3年間にわたり「気候変動」分野でリーダーシップを発揮し、水に関する取り組みでも評価が高かったことを反映しています。

3年連続の評価

資生堂は、企業の使命である「美の力でよりよい世界を」というビジョンのもと、2030年までに人々が幸福を実感できるサステナブルな社会の実現を目指しています。特に、環境問題に取り組む姿勢が評価され、気候変動の分野では3年連続でのAリスト選定となったことは、同社の強いコミットメントを示しています。

環境方針と目標

資生堂は、バリューチェーン全体において、環境負荷の軽減を推進するために環境方針を設けています。これには、企業としてのCO₂排出量削減目標を設定し、2030年までの達成を目指すことが含まれています。また、2050年までにはネットゼロを実現することを目指しています。

再生可能エネルギーへの切り替え

同社は事業活動における電力を再生可能エネルギー100%に切り替えることを目指しており、自社サイトにおける取り組みを加速させています。これにより、気候変動への対応を一層強化する姿勢を見せています。

自然への影響の評価

資生堂は、事業活動が自然環境に及ぼす影響をしっかりと評価しており、生物多様性の喪失や水資源の管理について定量的なリスクと機会を特定しています。このような評価結果を基に「資生堂気候/自然関連財務情報開示レポート」として、透明性を持って開示しています。

CDPとは？

CDPは、企業や自治体が環境情報を開示するための国際的なシステムを運営する非営利団体です。2000年から活動を開始し、現在では700以上の金融機関と連携しており、資本市場と企業の購買力を通じて温室効果ガスの削減を推進しています。2024年には24,800社を超える企業がCDPの質問書に回答し、環境情報を開示しました。