兵庫県の献血啓発プロジェクトが新たな展開を迎える
近年、少子高齢化が進む中で、若者の献血離れが大きな問題となっています。この課題に対し、兵庫県赤十字血液センターと神戸電子専門学校のインダストリアルデザイン学科はコラボレーションし、若い世代へ向けた献血啓発を目的としたプロジェクトを実施しました。2025年秋からスタートし、学生たちが手がけたオリジナルの啓発グッズが、兵庫県内の献血ルームに導入されています。
学生たちの挑戦
このプロジェクトは、地域の献血協力を促進し、必要性を若者に伝えるための取り組みとして設計されました。学生たちは、兵庫県赤十字血液センターでの献血セミナーや施設見学を通じて、血液の重要性や全国的な献血の必要性を深く理解しました。これを踏まえ、どのように若者が献血を自分ごととして捉えられるか、その企画立案から試作品の制作までを行いました。
プレゼンテーション大会
2026年1月には、全学生によるプレゼンテーション大会を開催しました。各自が1分間のスピーチで、日常生活において自然に献血を意識できるためのアイデアを発表しました。提案された中には、献血ルームで体験できる「献血シャカシャカキーホルダー」、子ども向けの「ペーパー献血バス」、スマートフォンの充電ケーブルに付けられる「献血バッグ型ケーブルホルダー」など、多彩なグッズが含まれていました。
デザインの具体例
- 待ち時間を有意義に過ごすためのミニワークショップ型の製品。小物を献血バッグ型のケースに入れて、オリジナルのキーホルダーを作成できます。
- 学習と楽しさを兼ね備えたペーパークラフトキットで、子どもたちに献血を知ってもらうことを目的としています。
- 日常的に使用するスマートフォンの充電ケーブルに取り付けられるデザインで、献血を意識する手助けをします。
社会実装と展示
中でも注目を集めたのが「お守り風キーホルダー」と「けんけつちゃんスタンプ」です。「お守り風キーホルダー」は3Dプリンターで制作され、献血への感謝のメッセージを込めたデザイン。献血アプリの起動機能を持たせることで、次回献血へのリマインドを自然に促します。「けんけつちゃんスタンプ」は兵庫県の地域文化を活かしたご当地デザインで、地元の特産品をモチーフにしたスタンプを通じて、アナログの楽しさを献血ルームで体験できます。
展示会の成果
学生たちが制作した全作品は、兵庫県内の献血ルームで巡回展示が行われ、多くの訪問者の関心を集めました。2026年4月には三宮ミント神戸15献血ルームにて展示され、実際に作品を目にした人々からは評価が寄せられました。このプロジェクトを通じて、神戸電子専門学校はデザインの力を通じた社会課題の解決を目指し、今後もさらなる活動を続ける計画です。
まとめ
このように、若者の献血意識を高めるためのさまざまな施策が展開されています。未来の輸血医療を支えるためにも、今後ますます献血活動の重要性が増すことでしょう。若者が身近に感じる取り組みやプロジェクトは、彼らが献血を通じて社会貢献を果たす大きな第一歩となるはずです。