未来を拓く！プラスチックケミカルリサイクル技術の最前線と事業化戦略：専門家が語る廃プラ処理の課題と展望

プラスチックごみ問題の切り札「ケミカルリサイクル」とは？持続可能な未来へ導く専門セミナー開催

世界的に深刻化するプラスチックごみ問題。環境負荷の低減と資源の有効活用が喫緊の課題となる中、その解決策として「ケミカルリサイクル」への注目が高まっています。これは、廃棄されたプラスチックを化学的に分解し、新たな製品の原料として再生する画期的な技術です。この最先端技術について、体系的に学び、事業化への具体的な道筋を探るオンラインセミナーが、株式会社AndTechによって開催されます。

研究開発と事業化を強力に支援する専門講座

研究開発支援を専門とする株式会社AndTechは、2025年7月10日（木）に、「ケミカルリサイクル技術総論」と題したZoomオンラインセミナーを開講します。本講座は、国内外のプラスチックケミカルリサイクルの成功事例を深く掘り下げながら、事業化における具体的な課題、そして環境負荷低減（LCAなど）の視点から見た最適な廃プラスチック処理のあり方と今後の展望を、第一人者から直接学ぶことができる貴重な機会です。

増大するプラスチック廃棄物の処理・リサイクル問題に対し、既存の社会システムとの連携の難しさや、具体的な対策指針の欠如が課題となっています。このセミナーでは、これらの複雑な問題を解決するための実践的な知見が提供され、プラスチックのガス化・油化技術といった代表的なケミカルリサイクル技術についても詳細に解説されます。

20年の実務経験を持つ第一人者が登壇

本セミナーの講師を務めるのは、株式会社アイ・ピー・エル代表取締役の伊部英紀氏です。伊部氏は、1990年から2010年までの約20年間にわたり、プラスチックのケミカルリサイクルの基礎研究からパイロットプラントの開発、そして大規模な事業化まで、多岐にわたる実務経験を積んでこられました。その豊富な経験に裏打ちされた知見は、まさに「生きる教科書」と言えるでしょう。過去の成功事例だけでなく、現場で直面したトラブルや、実用化の難しさについても具体的に語られるため、参加者はより実践的で深い理解を得ることができます。

セミナーで習得できる専門知識と実践的解決策

このセミナーでは、以下のような多岐にわたるテーマが深く掘り下げられます。

廃プラスチックの処理技術の概要と展望：ガス化、油化、水素化といった主要な技術に加え、都市ごみや医療廃棄物由来のプラスチック処理プラント事例、さらには海外の稼働・計画中プラントの動向にも触れます。
プラスチック種別ごとの課題：ポリ塩化ビニル（PVC）やPET（ポリエチレンテレフタレート）など、プラスチックの種類によって異なる処理プロセス上の諸問題とその対策を解説します。
リサイクル油の特性と問題点：生成されるリサイクル油の性状、そして異物混入、粘度、有機塩などの品質管理上の問題点を詳細に分析します。
事業化の鍵となる要因：建設コスト、運営コストといった経済的側面、そして最新の「プラスチック資源循環促進法（プラ新法）」との関連性についても深く考察します。
プラント立ち上げ時の課題と解決策：許認可対応、火災・爆発防護設計、前処理、分別、収集など、プラントの安定稼働に向けた実践的な問題解決策が提示されます。
環境負荷低減の視点：LCA（ライフサイクルアセスメント）の概念を導入し、廃棄物処理施設の環境負荷評価の方法論や、環境負荷を最小限に抑えるための境界条件の議論を通じて、持続可能な廃プラスチック処理のあり方を探ります。

これらの講義を通じて、参加者はプラスチックの熱分解挙動や熱分解技術、さらにプラスチック分解生成物の特性といった基礎的な知識から、大型プラントの事業化に関する高度な実務経験まで、幅広く学ぶことができます。

開催概要

テーマ: ケミカルリサイクル技術総論～国内外プラスチックのケミカルリサイクル事例紹介と事業化の課題、環境負荷低減の視点(LCA 等)からあるべき廃プラ処理と今後の課題～
開催日時: 2025年7月10日(木) 13:30-17:30
参加費: 45,100円（税込）
形式: Zoomを用いたWEBライブ配信形式（お申し込み後にURLが送付されます）

株式会社AndTechは、化学、素材、エレクトロニクス、自動車、エネルギー、医療機器、食品包装、建材など、多岐にわたる産業分野のR&Dを支援する情報提供サービスを展開しています。一流の講師陣による技術講習会・セミナーをはじめ、講師派遣、出版、コンサルタント派遣、市場動向調査、ビジネスマッチング、事業開発コンサルティングなど、クライアントの多様なニーズに応えるサービスを提供しています。

増え続けるプラスチックごみ問題は、現代社会が抱える喫緊の課題です。本セミナーは、この課題に対し、具体的かつ実践的な解決策を求める企業や研究者にとって、まさに必見の機会となるでしょう。ケミカルリサイクルの最前線を学び、持続可能な社会の実現に向けた新たな一歩を踏み出してみませんか。