岡山大学のCO₂削減
2025-10-13 21:31:28

岡山大学と地域企業が挑むCO₂削減プロジェクトが始動

岡山大学と地域企業の連携によるCO₂削減プロジェクト



国立大学法人岡山大学が、地域企業と共に進める新しい取り組みが始まりました。2025年9月30日、岡山大学は岡山県商工会連合会と連携し、学生と地域企業が協力するCO₂排出量の「見える化」を目指すプロジェクトのキックオフワークショップを実施しました。

プロジェクトの目的と背景


このプロジェクトは、2025年のカーボンニュートラルを達成するため、企業単体での取り組みだけではなく、サプライチェーン全体での温室効果ガスの排出削減が必要不可欠です。特に、排出量の「見える化」を進めることで、企業の経済活動における環境負担を可視化し、改善点を見つけることが重要です。

岡山大学の天王寺谷達将准教授のゼミに参加する学生たちは、この活動を通じて地域の産業と共に学び、成長することを目指しています。今回のプロジェクトでは、吉備中央町商工会のメンバーであるシバムラグループの製品を対象に、カーボンフットプリント(CFP)の算定に挑戦します。

実施されたワークショップ


ワークショップには、同ゼミの5名の学生と岡山県商工会連合会の職員が参加しました。初めに、天王寺谷准教授からカーボンフットプリントの重要性や中小企業の企業価値向上に向けた取り組みについて説明がありました。その後は、シバムラグループの商品をどのように評価するかについて熱心な議論が繰り広げられました。

続いて、参加者はマイクロバスに乗り込み、シバムラグループが運営する「道の駅かよう」やブルーベリー農園・加工所を見学。学生たちからは「シバムラグループが町全体を支える重要な存在であることがわかった」という声や、「ブルーベリージュースの加工工程を初めて見た。環境に優しい商品に挑戦したい」という意見が寄せられました。これらは学生たちの意識の向上が見える瞬間でした。

ステークホルダーの期待


シバムラグループの芝村啓三代表は、「持続可能な経営は避けられない時代になっている。我々のカーボンフットプリントチャレンジは、岡山大学と連携し改善策を数字で証明する貴重な機会です」と今後の展望を語ります。このプロジェクトは、CFP算定に必要なデータ収集を進め、年内にはその結果を出すことを目指しています。

また、この経験を地域全体に還元することで、岡山県内での脱炭素経営の促進を図ります。将来的には、シバムラグループが行う稲作におけるカーボンクレジットの活用やカーボンオフセット商品の開発にも挑戦し、地域内での新しい価値創造のモデルを確立することを目指します。

総括


この取り組みは、岡山大学が実施する「地域ぐるみでの脱炭素経営支援体制構築モデル事業」に起因し、5月に立ち上げた「カーボンフットプリントを起点とした価値創造ワーキンググループ(CFP Nexus WG)」を通じてさらなる強化を図っています。今後も学生、地域企業、支援機関が連携し、カーボンフットプリントを起点にした価値創造に向けた挑戦を続けていきます。岡山大学の取り組みから目が離せません。


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会社情報

会社名
国立大学法人岡山大学
住所
岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス本部棟
電話番号
086-252-1111

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