東京から世界へ:3DCの挑戦
株式会社3DCは、2025年7月に東京都の「スタートアップ・エコシステム東京コンソーシアム」の支援対象企業に選ばれました。これにより、東京都からのバックアップを受けながら、脱炭素社会の実現に向けてさらなる展開を進めていくことが期待されています。
スタートアップ・エコシステム東京コンソーシアムとは?
このコンソーシアムは、東京及びその周辺地域におけるスタートアップエコシステムを支えるための組織で、国際競争力を持つスタートアップを育成し、経済の持続可能な発展を目指しています。エコシステムの形成を促進し、産学官の連携を重視することで、イノベーションを社会に実装していくことが狙いです。これにより、東京のスタートアップがグローバルな舞台で活躍できることが期待されています。
3DCの取り組みとは
3DCは、2022年に設立されたベンチャー企業で、山形大学発の研究を基に、次世代炭素材料「Graphene MesoSponge®(GMS)」の量産化に取り組んでいます。このGMSは、リチウムイオン電池や将来の全固体電池、リチウム硫黄電池など、さまざまな電池技術に応用できる可能性を秘めており、持続可能なエネルギーの実現に貢献することで期待を集めています。
2024年2月からは、リチウムイオン電池向けの導電助剤グレードGMSの出荷を開始し、多数の電池メーカーと性能試験を重ねています。また、同年には複数のベンチャーキャピタルや企業から合計5.8億円の資金調達を行い、計29.7億円の累計調達額に達しました。これらの資金は、GMSの商業化を進めるための重要な資源となっています。
画期的なGMSの特徴
GMSは、炭素1原子の厚みで構成される三次元構造を持つ革新的な材料です。特に、柔軟性や多孔性、導電性、耐食性といった特性を併せ持つため、これまでの電池技術の持つ課題であった容量の向上と特性の低下というトレードオフ問題を克服する可能性があります。これにより、電池の機能性や寿命が大幅に向上し、環境にも優しいエネルギーを実現する道が拓かれると期待されています。
3DCの未来と採用情報
3DCでは、脱炭素に向けた取り組みを進めるために、人材の採用を強化しています。現在、電池応用研究や材料分析、技術営業、事業開発などの職種での募集を行っており、勤務地は宮城県仙台市や神奈川県川崎市、岐阜県土岐市のいずれかです。興味のある方はぜひ問い合わせフォームを通じてお知らせください。
私たちは、カーボンニュートラルの実現に向けて、これからの時代を担う人材を求めています。全国の皆様と共に、持続可能な社会の実現を目指して邁進していきたいと考えています。
会社概要
- - 企業名: 株式会社3DC
- - 代表者: 黒田 拓馬・西原洋知
- - 設立: 2022年2月
- - 本社住所: 宮城県仙台市青葉区片平2-1-1
- - 事業内容: 炭素材料の開発・製造・販売
- - 公式サイト: 3DC公式サイト
3DCは、革新的な技術と素材で未来のエネルギーを変革し、より良い社会の実現を目指しています。これからの活動にもご注目ください。