特定臨床研究向け説明動画の無償提供がスタート
医薬品や医療機器の開発を支援するイーピーエス株式会社が、特定臨床研究および医師主導治験向けの説明補助動画を無償提供すると発表しました。このサービスは、2023年12月6日から開始され、治験参加者や医師にとって非常に使いやすい内容となっています。
動画の特徴と利点
イーピーエスは、動画コンテンツが視覚的かつ聴覚的に理解しやすいため、紙の資料よりも直感的に情報を把握できると評価しています。さらに、感情的なつながりを築くことができる点から、関係者間のコミュニケーションを円滑にし、信頼関係の構築に寄与する効果も期待されています。この動画は、医療の現場で抱える説明や資料作成の負担を軽減するための重要なツールとして位置づけられています。
無償提供の動画について
今回提供される動画は、11月に公開されたICF共通テンプレートに基づいた同意説明補助動画を改変したもので、特定臨床研究や医師主導治験向けに適合されたものです。具体的には、臨床研究や治験の目的、参加方法、健康被害のリスク、個人情報の取り扱い、情報公開の方針などが詳しく説明されています。
特に、治験に関するこの説明は、実際に患者が参加する際に知っておくべき重要な情報が詰まっています。また、製薬企業だけでなく、患者や医師にとっても役立つコンテンツとなっています。
動画シナリオの提供
さらに、動画を利用するにあたりwantedゲリラにも対応しています。倫理委員会などへの提出資料としても利用できる「動画シナリオ」を求める要望にも応じており、医療機関や製薬企業からのニーズにも柔軟に対応する姿勢が見受けられます。
EPSの取り組み
EPSは、治験現場や臨床研修の中で、紙資料による情報伝達の限界を痛感しており、それを克服する手段として動画を活用。今後も患者団体との協力や海外CROとの連携を強化し、日本における臨床研究環境を改善すべく邁進していく考えです。
利用方法と今後の展望
動画の利用を希望する場合は、イーピーエスの公式サイトから申し込みフォームを通じて行えるようになっています。また、プロトコールに特化したカスタマイズを希望する医療機関には有償での対応を提案しています。
不透明な情報を分かりやすく提示し、信頼関係を構築することが、イーピーエスの強みだと言えるでしょう。今後も、こうした取り組みを通じて、患者中心の治験環境を実現するために貢献し続ける姿勢を示しています。
イーピーエス株式会社の公式サイトでは、動画のサンプルや詳細情報が提供されています。興味のある方はぜひチェックしてみてください。