兼六ジャパン、金属3Dプリンターの出力サービスを開始
兼六ジャパンは、自社の金属3Dプリンター(SLM)を利用した受託出力サービスを開始しました。この新サービスは、顧客が提供した3Dデータを基に、短期間で高精度な造形物を製作します。特に、ステンレス鋼(SUS316L)の出力コストを1gあたり100円という価格に設定し、従来の高額な金属造形の常識を覆すものとなります。
媒体拡大への対応
出力対象となる材料はステンレス鋼に限らず、アルミ、コバルト、チタン、ダイス鋼と多様で、最大サイズは幅600mm、長さ600mm、高さ1000mmまで対応可能です。これにより、小型部品から大型構造物まで、金型部品や自動車部品、医療関連部品などさまざまな用途に利用できます。造形後の後処理や表面処理にも対応しており、顧客ニーズに合わせた柔軟なサービスを提供します。
ハイエンドな設備の利点
兼六ジャパンがHBD社と総代理店契約を締結し、SLM方式の金属3Dプリンターを導入しています。これにより、従来の金属3Dプリンターよりもコストを抑えた価格で提供できるようになりました。また、設備の主要部品はドイツ製を採用しており、出力精度に関しても高く、安心して利用できる体制を整えています。さらに、導入時にはサポートも充実しており、導入後も定期的にメンテナンスを行います。これにより、顧客は安心して長期間その設備を使用することができます。
将来的な展望
今後、金属3Dプリンターの市場規模は2023年までに造形装置が6500億円、金属粉末が5000〜6500億円に達すると予測されています。自動車や航空、工業など、さまざまな分野での金属3Dプリンターの需要が拡大すると考えています。兼六ジャパンはその流れを受け、金属3Dプリンターを活用した新たな製品・サービスの開発に力を入れていく方針です。顧客の多様なニーズに応えられるよう、今後も不断の努力を続けていきます。
まとめ
兼六ジャパンが提供する金属3Dプリンターのサービスは、短期間で高精度な製品製作を実現し、その価格も顧客に優しい設定となっています。これにより、ものづくりの新たな可能性が広がりそうです。業界全体の革新を目指す同社の取り組みに、今後の注目が集まります。詳細な技術資料や設備導入資料も提供されており、興味のある方はぜひチェックしてみてください。
参考リンク
【会社情報】
- - 会社名: 株式会社兼六ジャパン
- - 所在地: 大阪市中央区谷町2丁目5-4-207
- - 設立年度: 2015年
- - 事業内容: ものづくり商社
- - 公式ウェブサイト: 兼六ジャパン