ブランパンが切り開く新たな時計の世界
ブランパンは、時計製造の中で注目の新作「グランド ダブル ソヌリ」を発表しました。これは、グランドコンプリケーションの分野において新しい章を示すもので、マーク A. ハイエック社長兼CEOの情熱が生み出した傑作です。
彼のダイビングへの情熱が伝説的な「フィフティ ファゾムス」の復活をもたらしたのと同様、その機械への愛は、無類のウォッチの製造を実現する原動力となりました。この時計の特筆すべき点は、従来の2種類の音色に加え、4種類の音色を搭載するという斬新なアイデアが盛り込まれていることです。
4つの音色で時を奏でる
一般的な時計が2つの音色で時を告げる中、「グランド ダブル ソヌリ」は、クラシックなウェストミンスターの鐘と、KISSのエリック・シンガーが自ら書き下ろした楽曲の2種類のメロディーを持ち、ケースのボタンを押すことで自由に切り替えられます。これにより、時計はただの時間を知らせる道具ではなく、音楽的体験を提供する魅力的なアイテムへと変貌を遂げました。
この時計は、ただの機能性だけに留まらず、視覚と聴覚の両方で楽しめる要素を備えており、まさに時計製造史上新たな偉業と言えるでしょう。
技術的な革新
この新作時計は、プチソヌリやミニッツリピーターと合わせて、フライング トゥールビヨンとレトログレードパーペチュアルカレンダーも搭載しています。これにより、時計製造の新境地が開かれることになります。レトログレード パーペチュアルカレンダーは、ムーブメントに完全に組み込まれ、ツールを使わずとも簡単に指先で調整できるように設計されています。
さらに、1989年に初めて発表されたブランパンの象徴的なフライング トゥールビヨンもアップデートされ、シリコン製のヒゲゼンマイと4Hzの振動数で性能向上が図られました。
入念な開発工程
この時計は、実に200の設計図と21の特許(うち13はムーブメントに関するもの)で8年間のプロジェクトとして生まれました。1,053個の部品から構成されるこのダイナミックな時計は、設計から組み立て、装飾に至るまで実に細やかなプロセスが踏まれています。
職人技の粋が集結
ブランパンの工房で行われる手仕事による仕上げは、時計毎に独自の美しさを与えます。18Kゴールド製の地板や複雑なブリッジ、手作業によるアングラージュ加工やペルラージュ仕上げなど、部品にはきめ細やかに装飾が施されています。特に音が響く仕組みは、磁気式静音レギュレーターによる音質の向上がなされ、多様な音色を楽しむことができます。
身に着けるための工夫
「グランド ダブル ソヌリ」は、47mmの直径を持ちながらも、厚さ14.5mm、ラグ間54.6mmの設計により抜群の装着感が得られます。極めて複雑な機構を持ちながらも、安全性のために5つのシステムが搭載され、誤操作から時計を保護しています。
特別なプレゼンテーション
この新作時計には、ジュウ渓谷から調達した木材で作られた特別なプレゼンテーションボックスも用意されています。これにより、時計は単なる商品としてだけでなく、文化的な遺産とも結びついた存在となっています。
最終的に、「グランド ダブル ソヌリ」は、その独自性と音楽的な特長によって、所有者にとって本当に特別な時計となることが期待されています。信じられないほど複雑なこの時計を手にすることで、ブランパンの伝統と未来を共に持つことができるでしょう。
詳細については、
ブランパンの公式サイトをご覧ください。