ロレックスが二次流通市場をリード
世界有数の高級時計オンラインマーケットプレイス、Chrono24が最新の取引データを基に、2020年第1四半期から2024年最終四半期にかけてのロレックスの動向を詳しく分析しました。この調査により、ロレックスがいかに二次流通市場の中心であり続けているかが明らかになりました。
ロレックスの二次流通市場におけるシェア
ロレックスは全世界の高級時計二次流通市場で34.2%のシェアを占めており、その存在感は他ブランドと比較しても際立っています。オメガが10%、パテック フィリップが6.7%、カルティエが5.2%、オーデマ ピゲが4%と続きますが、ロレックスはその中でも圧倒的なリーダー的地位を保っています。また、過去数年のデータを見ると、特にパンデミック中の2022年第1四半期においては、ロレックスのシェアが43.9%にまで上昇しました。
パンデミックがもたらした影響
Chrono24のブランドエンゲージメント部門の責任者であるバラシュ・フェレンツィは、「パンデミック時に見られた高級時計ブームの影響で、ロレックスの人気が高まった」と述べています。旅行や外出を控える中、多くの人々が高級時計を投資対象として捉えた結果、二次流通市場での価格上昇に繋がったとのことです。そして、この影響を受けて依然として高い人気を保ち続けているロレックスですが、最近では市場全体の落ち着きに伴い、シェアが若干減少しているという現実もあるようです。
デイトジャストの注目
2024年に注目すべきロレックスモデルはデイトジャストです。このモデルは、Chrono24での取引の中でも最も人気があり、シェアは28.8%に達しています。若年層、特にZ世代の購入者においてはその人気が顕著であり、30歳以下の購入者の中で37%がデイトジャストを選んでいるというデータもあります。さらに、デイトジャストを含む8つのモデルは、昨年10%以上の価格上昇を記録し、150万円から300万円の価格帯では64.3%のシェアを誇っています。
世代別のモデルシェア
また、ロレックスのモデルシェアは年齢層によっても異なります。30歳以下の購入者のロレックスシェアは41.1%で最も高く、続いて30歳~39歳が36%、40歳~49歳が29.7%、50歳~59歳が28.6%、60歳以上が28.5%に留まります。このデータからも、若い世代の支持が強いことが分かります。しかし、一方でシニア層はデイトナなどの高額モデルに投資する傾向が強いようです。
今後の市場におけるロレックスの立ち位置
ロレックスは、長期的な視野を持った財団としての運営を行っており、他ブランドにはない強みを持っています。特に、ドイツやアメリカでは非常に高い市場シェアを誇っており、今後数年でさらにその優位性を強化する可能性があります。
Chrono24では、ロレックスの成長余地がまだあると見ています。スイスや香港の市場シェアは比較的低いため、これらの市場での強化が期待できるとされています。ロレックスのブランド力と製品の質は、時計ビギナーからコレクターまで幅広い層に支持されており、これからも二次流通市場での強力なプレーヤーであり続けることでしょう。
Chrono24の紹介
Chrono24は2003年設立以来、世界最大級の高級時計専門オンラインマーケットプレイスを運営しており、120カ国以上から3,000以上のビジネスと4万5,000件以上の個人出品者が参加しています。約54万点の時計が出品され、月間約900万人の訪問者を誇ります。信頼性のある取引環境を提供しながら、新品からアンティークまで多様な時計を扱っています。各国にオフィスを構え、約350人のスタッフがこの成長を支えています。
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