塩野義製薬と日立、医療業界向けの革新的な提携でヘルスケアを進化させる
塩野義製薬と日立の新たな業務提携
塩野義製薬株式会社と株式会社日立製作所は、医薬品・ヘルスケア業界向けの新たなサービス創出に向け、データや生成AIを駆使した業務提携を行うことを発表しました。本提携は、両社が持つ先進的なデジタル技術とドメイン知識を結集し、業界全体にデジタルトランスフォーメーション(DX)をもたらすことを目的としています。
1. 提携の重要性と背景
医薬品・ヘルスケア業界は、高齢化による医療費の増加や労働力不足といった複数の課題に直面しています。また、企業が健康経営や従業員の健康促進に力を入れる中で、持続可能な経営に向けた新たな仕組みの構築が不可欠です。これに対して、生成AIやデータサイエンス技術の進化は、業務効率化やデータ駆動型の意思決定を促進し、新たな価値創出のチャンスを広げています。
塩野義製薬は2021年にデータサイエンス部を設立し、データ活用を加速させています。また、日立は医療分野で豊富な実績を持ち、特にDX分野での専門知識を活用しています。この両者の共同作業は、医薬品・ヘルスケア業界において必要とされる変革へとつながることでしょう。
2. 提携の具体的内容
この提携では、次の主要テーマに基づいてプロジェクトが進められます。
2.1 マスターデータマネジメント(MDM)の高度化と普及
MDMは、企業内の基本データの一元管理を行うため、医薬品・ヘルスケア業界において非常に重要です。両社は、日立の技術や経験と塩野義製薬のデータ解析能力を融合することで、革新的なMDMシステムを構築し、業界全体にその知見を広めることを目指します。
2.2 生成AIによる業務効率化
新たなAI技術を活用し、医薬品・ヘルスケア企業の業務プロセスを効率化します。具体的には、日立のソリューションを活用し、文書作成や業務プロセスの自動化を進め。これにより製品開発のスピードアップを図ります。
2.3 ヘルスデータの活用
さらに、PHR(Personal Health Record)データを活用した健康経営の支援サービスを開発します。これにより、従業員の健康管理や職場環境の改善を図り、企業の持続可能な経営モデルを確立することが期待されています。
3. 提携の展望
本提携を通じて、塩野義製薬と日立は社会に良い影響を与え、持続可能な仕組みを持つ未来の実現を目指します。目標は、2025年度中に一部サービスの提供を開始し、企業間のオープンイノベーションを促進することです。また、この取り組みを通じて、他の企業との協創を広げ、ヘルスケア業界のさらなる発展に寄与したいとしています。
両社は、この新たなプロジェクトを推進することで、医療とヘルスケアの分野における真のデジタルトランスフォーメーションの実現を目指します。この革新が、より多くの人々の健康を支え、豊かな社会の実現へと繋がることを期待します。
会社情報
- 会社名
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株式会社 日立製作所
- 住所
- 東京都千代田区丸の内一丁目6番6号
- 電話番号
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