UUUMの誹謗中傷対策チームが歩んだ2024年
UUUM株式会社は、所属するクリエイターを守るために、2020年6月に誹謗中傷および攻撃的投稿対策専門チームを設立しました。このチームはインターネット上での誹謗中傷や悪質な投稿からクリエイターを保護するため、法的措置や相談対応の強化に努めてきました。2024年もその活動は続き、特に増加する悪質な投稿への対応が求められています。
活動概要
2024年1月から12月にかけて、このチームは合計134件の具体的な対応を行いました。前年の55件から大きく増加し、その裏にはファンや一般の人々の誹謗中傷に対する意識の高まりがあると言えるでしょう。具体的には、加害者の検挙が3件、特定に向けての動きが2件、法的措置の場面では1件の実績があります。また、警告や通報による削除率も83.8%を達成しました。
懸念される動向
活動において注目すべきは、殺害予告やクリエイターになりすました投稿の増加です。殺害予告は19件、偽情報の発信は15件に上ります。また、プライバシーの侵害も増加しており、私生活の内容の無断公開が6件発生しました。特に、生成AI技術を利用した虚偽情報の発信が新たな脅威となっています。
対応の多様化
チームの主な対応には、脅迫行為や名誉毀損行為、なりすまし、不適切なプライバシーの公開、著作権侵害などが含まれます。これらに対して、投稿者への警告やプラットフォームへの削除依頼、場合によっては法的措置を講じています。特に、プライバシー権の侵害に関しては、無断公開された情報の削除を依頼し、もし応じない場合はさらに厳しい措置を取ることもあります。
今後の課題
しかしながら、いくつかの課題も浮き彫りになってきました。特に一部の匿名投稿サイトでは、権利侵害の明白な投稿が放置されるなどの問題が見受けられます。これに対してUUUMは法的措置を講じたり、プラットフォームとの対話を進めています。また、発信者情報開示に関する制度の不安定さも、被害者救済の観点から見逃せない課題です。
さらに必要な取り組み
UUUMはこれまで以上に、クリエイターエコノミー協会やセーファーインターネット協会と連携し、誹謗中傷対策の推進に努めていく方針です。具体的には、誹謗中傷防止のための共同発表や、法律改正に向けたパブリックコメントの提出を行い、業界全体での対策を強化しています。
結び
最後に、UUUMはファンやコミュニティからの通報をもとに、迅速に対応を行っています。皆様の協力に感謝しつつ、今後もこの活動を継続して行く所存です。誹謗中傷や攻撃的投稿の通報は、UUUMの公式サイトを通じて受け付けています。引き続き、安心してクリエイターを応援できる環境の構築に努めてまいります。