環境省のモデル事業に参画する6社
ZACROS株式会社を中心とする6社が、環境省が実施する「製品・サービスのカーボンフットプリントに係るモデル事業」に参加することが決定しました。この取り組みでは、プラスチック製の容器包装に関するカーボンフットプリント(CFP)の算定ルールを共通化し、業界全体での協力を図ることを目的としています。
1. 参加企業の面々
このプロジェクトには、
- - ZACROS株式会社
- - 大日本印刷株式会社(DNP)
- - 東洋製罐株式会社
- - TOPPAN株式会社
- - プラスチック容器包装リサイクル推進協議会
- - PETボトル協議会
といった大手企業が名を連ねています。これらの企業は、環境への配慮を一層強化し、持続可能な業務運営を推進する役割を担っています。
2. 背景と目的
近年、脱炭素社会の実現が企業や消費者の間でピックアップされる中、製品やサービスのカーボンフットプリントを評価する必要が高まっています。カーボンフットプリントとは、製品のライフサイクル全体における温室効果ガスの排出量を示し、これを見える化することで、消費者が選択する際に役立つ情報を提供します。
このモデル事業が目標とするのは、2026年に向けて共通の算定ルールを策定し、企業が環境配慮型製品を選びやすくする仕組みを整えることです。これにより、消費者は自己の選択を通じて環境保護に貢献できるようになります。
3. 取り組みの概要
実施期間
本事業は2025年6月から始まり、2026年3月まで続く見込みです。
この期間内に、企業はカーボンフットプリントの算定ルールを策定し、公開する予定です。
具体的な内容
- - プラスチック製の容器包装に関連するカーボンフットプリントの具体的な算定ルールを設けること
- - 環境に配慮した製品選択を支援するための情報提供
- - 消費者にわかりやすい形で情報を発信することが求められます。
4. 今後の展望
環境省が掲げている「地球温暖化対策計画」では、消費者が積極的に環境に配慮した製品やサービスを選べる社会の構築が重要視されています。この目標を達成するためには、個社単位ではなし得ないカーボンフットプリントの算定・表示の共通化が不可欠です。
今後の目標として、2026年2月から3月の期間に最終的な報告を行う予定です。業界全体に対して環境への取り組みを促すこの事業は、サプライチェーン全体での脱炭素化にも寄与すると期待されています。
5. ZACROSの役割
ZACROSは、1955年にプラスチック製軟包装の製造販売を開始以来、様々な技術革新を重ね、持続可能な社会を目指しています。同社は特に「Flowpack」という詰め替えパウチを1997年に市場に投入し、環境負荷の低減に寄与してきました。
今回モデル事業への参画は、その持続可能な未来の創造に向けた重要なステップです。
このように、業界が共同で取り組むことで、プラスチック容器包装のカーボンフットプリントを明確にし、消費者がより環境配慮型の商品を選びやすくする社会を築くことが期待されています。