激動の昭和を彩るグンゼの軌跡:「帰ってきた郡是 昭和レトロ展」
京都府綾部市にあるグンゼ博物苑にて、2024年11月16日(土)から2025年1月27日(月)まで、「帰ってきた郡是 昭和レトロ展」が開催されます。本展は、第二次世界大戦という激動の時代を生き抜き、日本の社会と経済に大きな影響を与えた昭和時代のグンゼ、そしてその経営を担った第4代社長、波多野林一氏の足跡に焦点を当てた、貴重な展示となっています。
戦時下のグンゼと革新的な製品たち
展示会では、昭和時代のグンゼが取り組んだ数々の事業や製品を、当時のポスターや資料、そして現物を通して紹介。現代では想像もつかないような、戦時下のユニークな製品の数々が来場者を出迎えます。例えば、正確な物資投下を目的として開発された絹製の落下傘や、蚕のさなぎを原料とした栄養補助剤など、グンゼの技術力と時代のニーズが融合した革新的な製品の数々が展示されています。これらの製品は、単なる商品を超えて、当時の社会情勢や人々の生活を反映する重要な歴史的資料となっています。
昭和の日常を彩るグンゼ製品
戦時下の製品だけでなく、昭和の日常に密着したグンゼの製品も多数展示。懐かしい肌着やストッキング、そして当時の製品を宣伝するポスターは、来場者の心に昭和時代の温かい記憶を呼び起こすでしょう。さらに、グンゼ会社カレンダーは、当時のデザインや社会情勢を垣間見れる貴重な資料として、来場者の興味を引きます。
グンゼ病院と医療技術の変遷
当時のグンゼ病院(現、綾部市立病院)で使われていたレントゲン写真や噴霧器などの医療機器も展示。これらの展示品を通して、昭和時代の医療現場の様子や、グンゼの社会貢献の一端を垣間見ることができます。これらの医療機器は、今日の高度な医療技術へと繋がっていく歴史の重要な証人と言えるでしょう。
波多野林一氏:時代の波に乗り越えた経営者
本展では、昭和という激動の時代を生き抜き、グンゼを率いた第4代社長、波多野林一氏にも焦点を当てています。氏の経営手腕や、その時代背景、そしてグンゼの成長に大きく貢献した氏の功績を、様々な資料を通して深く掘り下げています。
無料で楽しめる貴重な機会
「帰ってきた郡是 昭和レトロ展」は、入場無料で楽しめる貴重な機会です。この機会に、昭和という時代を体感し、グンゼの歴史、そして日本の産業発展の一端に触れてみてはいかがでしょうか。無料ということもあり、老若男女問わず幅広い層の方々に楽しんでいただける展示会となっています。
開催概要
期間: 2024年11月16日(土)~2025年1月27日(月)10:00~16:00(火曜休苑)
場所: グンゼ博物苑 未来蔵2階(京都府綾部市青野町膳所1番地)
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入場料: 無料
ぜひ、この機会に、昭和の懐かしさと激動の時代を感じに、グンゼ博物苑へお越しください。