冷凍空調機器の真空引きを自動化する新技術
2025年7月1日、株式会社テストーが新たに発売したスマート真空ポンプ「testo 565i」は、冷凍空調機器の真空引きや真空試験の工程を革新しました。この製品は、真空計やデジタルマニホールド、さらにはモバイルアプリとも連携しており、自動で排気と測定を繰り返すことが可能です。これによって、冷媒配管内の空気や水分を完全に除去し、しっかりとした真空度と気密性を確認することができます。
スマートな真空引き
「testo 565i」は、Bluetooth通信により、真空計やデジタルマニホールド、モバイルアプリとの接続が簡単に行えます。このネットワークにより、真空引きの設定から監視、制御までをスマートフォンを使って進めることができるため、従来の手作業による煩わしさが解消されます。
接続が完了すれば、ボタン一つで自動真空引きの作業が始まるため、作業時間の短縮につながります。また、ユーザーは真空引きのプロセスをモバイルアプリで記録・文書化することができ、後でのデータ確認や分析が可能です。
効率的な設計と機能
テストーのスマート真空ポンプ「testo 565i」は、大型機器にも対応する大排気量のツーステージ真空ポンプを搭載しており、真空引きの効率性を高める設計がなされています。また、燃焼性のある冷媒(A3/A2/A2L)を使用できるため、さまざまな業務に柔軟に応じることができます。
オイル残量が見やすい大型サイトグラスや、電源が落ちた際の逆流防止機能(電磁弁)も備えており、安全性も追求されています。
製品仕様
「testo 565i」は2つのモデルがあり、それぞれ異なる排気量を持っています。モデルには以下のスペックが含まれています:
- 排気量: 198 l/min (7 CFM)
- 真空到達度: 2.0 Pa (15 micron)
- 標準価格: 96,000円(税別)
- 排気量: 283 l/min (10 CFM)
- 真空到達度: 2.0 Pa (15 micron)
- 標準価格: 124,000円(税別)
これらのモデルは、業界のニーズに応じて選択可能であり、多様な環境での使用に適しています。どちらのモデルも、AC 100Vの電源で動作し、温度範囲は+8 から +40 ℃まで対応しています。
株式会社テストーについて
株式会社テストーは、日本国内での環境測定専門メーカーとして知られ、1987年に設立されました。横浜市を拠点に、冷凍空調、医療、食品安全、工業分野など多岐にわたる測定業務を行っています。今回の「testo 565i」は、国内だけでなく国際市場でも展開され、さまざまな業界の効率化に寄与することを目指しています。
「testo 565i」の詳細については、
テストーの公式サイトをご覧ください。