LTTバイオファーマとの共同開発契約締結について
当社は、聖マリアンナ医科大学から発展したベンチャー企業である株式会社LTTバイオファーマとの共同開発契約を締結しました。この動きは、当社の中長期的な事業戦略に基づいており、特に「健康寿命の延伸」と「地域医療への貢献」を目指しています。
1. 共同開発の背景
当社グループは、2032年度までの計画として「アルフレッサグループ中長期ビジョン」を策定しました。このビジョンに沿い、トータルサプライチェーンサービス(TSCS)の強化を通じて、社会に貢献することを目指しています。LTTバイオファーマは創薬に特化した企業で、特に「早く、安く」医薬品を提供する努力をしています。
LTTバイオファーマでは、ドラッグ・リポジショニング(DR)とドラッグデリバリーシステム(DDS)の手法を用いた新薬開発に注力しています。最近では、がん治療に使われる化学療法薬の副作用である化学療法誘発性末梢神経障害(CIPN)に対応したバイオ医薬品「PC-SOD」の開発を進めています。この医薬品が実用化されれば、多くの患者にとって新たな希望となることでしょう。
2. 契約の内容
今回の協力により、当社は「PC-SOD」の上市に向け、研究開発の費用を一部負担し、各種支援を行います。具体的には、治験薬の管理や配送、CRO業務などに対する優先権を得ることになります。また、製品の製造販売権についての独占交渉権も取得します。これにより、販売開始後の流通及び安全性調査においても優位な立場を築くことができるでしょう。
3. 日程と今後の期待
共同開発契約は2025年4月28日付けで締結されました。当社はこの契約により、短期間での医薬品提供を目指すとともに、中長期的には企業価値の向上に寄与できると期待しています。さらに、これからも関連情報が発生した際には、迅速にお知らせしていく方針です。
4. まとめ
この共同開発契約は、革新的な医薬品を患者様に迅速に届けるための一歩となります。LTTバイオファーマとの協働によって、医薬品アクセスの改善が期待されます。これからの動きに目が離せません。