戦後80年、長田真作が綴る『赤い日』
絵本作家の長田真作が新刊『赤い日』を汐文社から刊行します。この絵本は、彼の祖父が体験した呉空襲に基づいており、戦後80年という意味深いタイミングで発表されます。長田は自身が抱く祖父からの記憶を通して、現代に生きる私たちに戦争の重みを伝えようとしています。
絵本の背景とテーマ
長田真作は1989年に生まれ、広島県呉市で育ちました。絵本作家としてのキャリアは2016年に始まり、以来多様なテーマで30冊以上の作品を発表しています。本作『赤い日』は、戦争をテーマにする初めての試みであり、彼自身の祖父が語った戦争の実体験をもとにしています。
絵本のベースとなるストーリーは、1945年の呉空襲に遭った長田の祖父、りゅういち氏の実際の体験です。彼は友人を失い、多くの苦悩を抱えながら戦後の広島に移住しましたが、その時の経験は長らく語られてこなかったのです。長田はその重い病歴を基に、絵本の中で「祖父の記憶」をホンモノの情熱をもって再現することを目指しました。
メッセージ
長田は「戦争は過去の想い出ではない」と訴えています。世界の現実は複雑で、戦争の問題は未だ解決されないままです。彼の目指すのは、戦争の歴史が持つ残酷さを通じて、読者がその存在について考え、感じるきっかけを提供することです。「呉空襲」を脱却し、さらに広範囲の戦争やその影響について、さらなる思索を促そうとしています。
書籍情報
『赤い日』は、96ページのB5判変形で、2025年8月に税込2,750円で発売予定です。本書は小学校低学年からの子供たちを対象にしており、今後の教育にも大きな役割を果たすことでしょう。ISBNは978-4-8113-3254-3です。
絵本作家・長田真作のこれまでと未来
長田は、多くの絵本作品を決められた枠にとらわれずに制作してきました。代表作には『あおいカエル』、ONE PIECEの絵本『光と闇と』などがあり、国内外で高い評価を得ています。彼のアートは、単なる絵本を超え、幅広い表現活動に渡るものとなっています。この新作『赤い日』は、彼の作品の中でも特に重要な位置を占めるものとなることでしょう。この絵本が多くの人々に届き、戦争の記憶を共に考えるきっかけとなることを期待しています。
長田真作の最新情報は、彼の公式サイトやSNSでご覧いただけます。これからも彼の作品を心待ちにしているファンが多くいることでしょう。