春の就職活動
2015-04-17 15:20:25
春に迫る就職活動の新潮流:若手求職者の希望と志向
春に迫る就職活動の新潮流:若手求職者の希望と志向
近年の就職活動において、春は新たなスタートを切るための時期として多くの若手求職者にとって特別な意味を持ちます。最近の調査によると、20代を対象とした求人サイト「Re就活」の会員の過半数が、「できるだけ早く就職したい」と考えていることが明らかになりました。特に、社会経験を持つ若者の中では半数以上がこの意向を示しています。
1. 就業希望時期の変化
調査結果によれば、職歴の有無に関わらず、求職者は早期就業を望んでいるとのこと。特に職歴なしの会員では、約7割が「できるだけ早い就業」を希望しています。これは、春のライフイベントやキャリアチェンジを意識した結果と言えるでしょう。また、前年12月時点と比較すると、職歴のない会員は20ポイント、職歴ありの会員は15.4ポイントも上昇しています。この数字は、職業選択に対する若者の意欲の高まりを反映しているようです。
2. 転職理由と志向
次に、転職理由に目を向けてみると、仕事内容や残業時間、休日数についての不満が上位を占めることが分かりました。「やりたい仕事に挑戦したい」との感情が強い一方で、「残業が多い」「休日が少ない」といった理由が転職の動機になっています。前回の調査と比較すると、「専門的なスキルを身につけたい」という希望が3.4ポイント増加し、逆に「給与が不満」という理由は9.6ポイント減少しています。これは、若手求職者が自身のキャリアを築くためにリベンジ転職を目指していることを示しています。
3. 重視される求人のポイント
求職者が入社先を決定する際に重視するポイントを見ると、「仕事内容」と「勤務地」が最も重要視されていることが分かります。実際、4割以上の人が「やりがいのある仕事ができるか」、「長く働けるか」、「勤務地」などの要素を重視しています。一方で、職歴のある求職者は、残業の有無や休日数、給与といったより具体的な労働条件を重視している傾向があります。また、4割以上の求職者が「長く働ける企業で働きたい」と考えており、安定志向が再確認されました。
4. 若手求職者の新たな意識
興味深い点として、社会人経験のない求職者の4割以上が「正社員登用前提の契約社員」としての勤務を前向きに考えていることが挙げられます。これは、前回の12月調査と比べて10.9ポイントの増加です。これにより、未経験者が「正社員にこだわらず、まずは就職したい」という強い意思を持っていることが明らかとなりました。また、プライベート重視派の割合も30.4%から21.1%と減少しており、より仕事に向き合いたいという姿勢が伺えます。
まとめ
現在、売り手市場とされる状況でも、若手求職者が新たな環境を真剣に求めている姿勢が見えてきます。新たな挑戦を求める彼らの姿勢や転職の理由、重視するポイントは、今後の働き方にも大きく影響を与えることが考えられます。彼らのキャリア形成に注目が集まる春の時期、企業側もこの変化に柔軟に対応する必要があるでしょう。
会社情報
- 会社名
-
株式会社学情
- 住所
- 東京都中央区銀座6-10-1GINZA SIX9階
- 電話番号
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03-6775-4819