日清食品が海洋プラスチックを活用したパレットを導入
日清食品グループは、持続可能な社会の実現を目指して環境戦略「EARTH FOOD CHALLENGE 2030」を掲げており、その一環として新たに海洋プラスチックを活用したプラスチックパレットを導入しました。この取り組みは、製品の輸送や保管に使用するプラスチックパレットをリサイクル素材に切り替えるもので、2030年までには全てのパレットをこの新素材へと置き換える計画です。
近年、廃プラスチックによる環境問題が深刻化していますが、特に海に流出したプラスチック、いわゆる海洋プラスチックは大きな課題です。オーシャン・バウンド・プラスチックは、海辺などで回収されたプラスチックゴミを指し、その多くは不純物を含んでいたため、再利用が難しいとされてきました。しかし、日清食品が導入したパレットは、この刷新された原料との最適な配合により、必要な強度を確保しつつ海洋プラスチックの削減にも寄与することができます。
パレットの仕様
新たに導入されたパレットは、以下の仕様で製造されています:
- - サイズ:1,000mm × 1,200mm × 130mm
- - 重量:13kg
- - 製造元:岐阜プラスチック工業
- - 特長:素材の一部に海洋プラスチックを使用し、「プラスチック・スマート」のロゴを印字
「プラスチック・スマート」は、環境省のキャンペーンであり、海洋プラスチック問題の解決を促進するために賛同した企業や個人の取り組みを広く発信していくことを目的としています。
EARTH FOOD CHALLENGE 2030とは
日清食品の「EARTH FOOD CHALLENGE 2030」は、2020年に策定された環境戦略です。これは、地球資源を守るための「資源有効活用へのチャレンジ」と、日清食品グループの事業活動全般におけるCO2排出量削減を目指す「気候変動問題へのチャレンジ」で構成されています。これにより、持続可能な物流を実現し、未来の環境を守るための一歩を踏み出しています。
今後も日清食品は、環境負荷の低減に向けた取り組みを継続し、持続可能な社会に向けた活動を推進していくことでしょう。これにより、プラスチック問題に対する真摯な姿勢を示しつつ、社会全体の環境意識を高めることにもつながります。
持続可能な物流を実現するための今回の取り組みは、企業の社会的責任を果たすだけでなく、消費者にも安心を提供する重要なステップとなるでしょう。