大好評を博している「しゃばけ」シリーズに、待望の最新刊『こいごころ』が11月28日に発売されました。このシリーズは、病弱な若だんなと妖たちが協力して、お江戸の難事件に立ち向かう心温まる物語が特徴です。今回の文庫は第21弾にあたる作品で、シリーズの累計発行部数がなんと1000万部を突破するという偉業を達成しました。
新たに発売された『こいごころ』には、心を温める5つの物語が収められており、その中には妖狐や化け狸が登場する表題作が含まれています。文庫の解説を担当したのは俳優の南沢奈央さんで、彼女はこの作品を深く掘り下げ、シリーズにまた新たな名作が生まれたと述べています。南沢さん自身も親子揃って「しゃばけ」シリーズの大ファンであり、その情熱が文庫の解説にも表れています。
さらに、今回の文庫発売を記念して、特製のレトロボトル入りの鳴家飴が抽選で300名にプレゼントされます。この飴は、シリーズに欠かせない妖である鳴家をモチーフにした金太郎飴で、東京・三ノ輪の金太郎飴本店とのコラボによって実現しました。ファンにとって、この特製飴は手に入れる価値がある一品です。
また、アニメ化のニュースも非常に嬉しいものです。「しゃばけ」シリーズは2025年の放送予定で、アニメーション制作は「アイカツ!シリーズ」や「銀魂」シリーズを手掛けたBN Picturesが担当します。主人公の若だんな役には、「僕のヒーローアカデミア」で知られる山下大輝さんが起用されることが決定し、期待が高まります。
2001年のシリーズ第1作の発売から23年が経過し、このシリーズは多くの人々の心を掴んできました。オンラインや書店で人気を集める中、アニメ化という新たな展開がさらに盛り上がりを見せています。多様で魅力的なキャラクターたちが織り成すストーリーは、世代を超えて楽しむことができます。
この最新作『こいごころ』の内容についても少し触れてみましょう。寝込んでいた若だんなのもとに妖狐の老々丸と笹丸が訪れ、力の尽きかけている笹丸を若だんなの祖母・大妖おぎんのもとに送り届ける手助けを頼みます。しかし、おぎんに知らせる術がないため、三人は名僧・寛朝の力を借りに広徳寺に向かうことになります。そこでは予期しない事件が待ち受け、笹丸に隠された秘密も明らかになっていきます。また、「せいぞろい」や「遠方より来たる」といった他のエピソードも、優しさと切なさが溢れる内容となっており、絶対に見逃せません。
著者の畠中恵さんは、高知県出身で名古屋育ち。名古屋造形芸術短期大学を卒業後、漫画家アシスタントや書店員を経て作家としてデビューを果たしました。彼女は「しゃばけ」によって日本ファンタジーノベル大賞の優秀賞を受賞し、さらには吉川英治文庫賞も受賞しています。多彩なジャンルで活躍する彼女の作品は、ファンから高い評価を受けています。今後の「しゃばけ」シリーズのさらなる展開に注目が集まります!