AIが切り拓く新しいリーダーシップの時代
インターネットの登場から28年、今再びビジネス界は大きな転換期を迎えています。それはAIの進化です。この背景を受けて、英国ロンドンを拠点とするサイバーセキュリティ企業「APRIO TECHNOLOGIES」のCEOである足立照嘉(あだち てるよし)氏が、リーダーシップや意思決定に関する新しい戦略を示した著書『The New Logic: How to Think, Decide, and Win in the Age of AI』を出版しました。本書は、AIがもたらす影響を理解し、自らの考え方に取り入れる方法が解説されています。
リーダーシップの再定義
従来のリーダーの役割は、メンバーを管理し、指示を出すことが中心でした。しかし、AIの時代に入ると、その考え方は通用しなくなります。本書では、AIを単なるツールとしてではなく、自律的なエージェントとして扱うことが重要だと説いています。リーダーは、AIの意思決定プロセスを理解し、自らの戦略や思考プロセスに組み込む必要があります。これにより、これまでとは異なる新しい価値を生み出すことができるとしています。
新たな思考法の実践
足立氏は、AIの活用に関していくつかの具体的な思考手法を提案しています。まず、“フィボナッチ・スパイラル”という概念は、複雑な環境において時間と能力を効率的に組み合わせ、指数関数的に戦略を進化させる方法です。また、博識者の原則は、異なる分野の知識や経験を組み合わせることで、新しいアイデアを生み出す考え方です。
特に注目すべきは、“エージェント的思考”という手法です。これはAIを活用して低レベルの管理業務から解放され、高次の戦略的な業務に集中する考え方です。足立氏は、被害から得られるリスクが新たなチャンスに変わる“リスクの錬金術”も強調しています。これらの方法を通じて、AI時代のリーダーは、環境の変化に振り回されることなく、自ら変革を先導できるようになるのです。
書籍の概要
本書『The New Logic』の発売日は2025年7月18日。著者である足立さんは、サイバーセキュリティの専門家として20年以上の経験を持ち、ノーベル賞候補にも名を連ねるなど国際的に活躍しています。著書は191ページで、定価は1,989円(税込)。
しかし、この本が特に優れているのは、AIという新しい現実を受け入れ、如何にしてそれをビジネスや社会に応用するかを実践的に学べる点です。この機会に、『The New Logic』を手に取ってみることをお勧めします。
結論
AIが引き起こすビジネスや社会の変化に対応するために、リーダーたちは新しい論理での思考を学ぶ必要があります。足立照嘉氏の新著を通じて、今後のリーダーシップをどのように構築していくか、一緒に考えてみましょう。