富士急行とタイムズが提携！「富士急カーシェア」始動へ

富士急行株式会社とタイムズモビリティ株式会社、さらに富士急百貨店が連携し、富士急カーシェア事業を開始することが発表されました。この業務提携に関する基本契約は、5月8日に締結され、富士山エリアの観光振興を目的とした新しいカーシェアリングサービスがいよいよ展開されます。この取り組みは、観光地としての富士山魅力をより多くの利用者に届ける一環として進められています。

富士急グループは「富士を世界に拓く」を理念に掲げ、観光地の魅力を発信するための様々なプロジェクトを推進しています。今回のカーシェアサービスには、特に富士五湖エリアの移動の便を向上させることが期待されています。このエリアには、河口湖や忍野八海といった美しい景勝地があり、訪れる観光客にとって、快適に移動できる手段が求められていました。

タイムズモビリティは、全国でカーシェアリングサービス「タイムズカー」を展開しており、「ミヂカ」「オトク」「ベンリ」というコンセプトのもと、いつでも利用できる環境を整備しています。今回、富士急との提携により、観光客が公共交通機関を利用した移動の後に、さらに「富士急カーシェア」を利用して効率良く観光地を巡ることができるようになります。これにより、観光地間のアクセスがスムーズになり、より多くの観光地を訪れることが可能となるでしょう。

特に、このカーシェアサービスは、9月より富士急行線の河口湖駅、富士急ハイランド駅、富士山駅の近くに新たに3つのステーションと8台の車両が導入されることで、7月にスタートします。これによって、観光客が鉄道駅やバス停留所から、より魅力溢れるエリアへ簡単に移動できるようになるのです。さらに、富士急行は、グループ全体でプランを開発し、富士急百貨店が「富士急カーシェア」を運営、タイムズモビリティがそのプラットフォームを提供する形で事業を進める計画です。

また、このサービスは環境への配慮も考慮されています。「富士急カーシェア」を利用することで、車両の走行距離を減少させることにつながり、結果的に環境負荷の低減にも寄与することが期待されています。

サービスを利用するには、タイムズカーの会員登録が必要です。すでに登録済みの会員はそのまま利用できます。また、利用料金は「タイムズカー」に準じており、詳細は公式サイトにて確認できます。利用者はスマートフォンやパソコンで簡単に予約を行い、指定されたステーションでクルマを受け取ることが可能です。車両の利用は、一般的な車の運転方法と変わらず、簡単に操作できます。

この「富士急カーシェア」により、今後ますます多くの観光客が富士山エリアの美しさを体感できる機会が増えることが期待されています。今後3社は協力し、カーシェアのステーションを拡充し、さらなる利便性向上に努めていく方針です。各地の観光地を巡る旅が、より快適に、充実したものになることを心から願っています。