調査の背景
2026年を見据えた賃上げの意識について、多くの社会人が注目しています。パーソルキャリア株式会社が運営する調査機関『Job総研』は、278名の社会人男女を対象に「2026年 賃上げの意識調査」を行いました。この調査では、賃上げと働きやすさの改善についての希望、現在の賃金や労働環境への不満などを、男女別や役職別に分析しました。
賃上げへの期待と不安
2024年には物価上昇が続き、食品や光熱費も高騰する中、社会人の賃上げに対する意識はさらに高まっています。「賃上げ」を望む声は全体の70.5%という結果が出ており、その背景には日々の生活費の負担が大きく影響していると考えられます。
調査によれば、2026年に望むものとして「賃上げ」を選んだ人々は、66.3%が生活費の高さを理由に挙げ、次に貯蓄への欲求が60.2%に達しました。物価上昇に対して現在の賃金が追いついていないという不安も多く、回答者の過半数がそのように感じていることが示されています。
賃金への不満
賃金への不満についての調査も行われ、「不満がある」と答えた人は65.1%を占め、特に女性や一般社員にその傾向が強く見られました。具体的な不満の内容としては、物価上昇が賃金に反映されていない、昇給額が小さい、昇給機会が少ないという意見が挙げられました。また、女性の賃金への不満が68.2%にのぼっており、性別による差も浮き彫りになっています。
昇給見込み
2026年度の昇給についての見込みも尋ねた結果、約67.7%が「昇給があると思う」と回答しました。ここでも男女による差が見られ、男性が70.7%に対して女性は62.6%という結果が出ています。
働き方への不満
さらに、現在の働き方に満足していないとする人も多く、54.3%が何らかの不満を抱えていると回答しています。最も多く挙げられた理由は「休みが取りづらい」で58.3%、次いで転勤が51.1%となっています。労働環境への不満が高まる中でも、賃金面への改善を望む声が優先される傾向が見えてきます。
自由記述から見える声
調査の自由記述欄には、昇給額や昇給機会の少なさに対する不満も多く寄せられました。実際の声としては、「賃上げはあったが昇給額が少なく、社会の流れに沿っただけの印象を受けた」、「給料の上がり幅が狭く、ボーナスも減少した」、「賃上げのために転職を余儀なくされた」など、さまざまな実情が反映されています。
2026年に向けた展望
調査結果から、賃上げを望む人々の意識が高まっていることが浮き彫りになりました。しかしながら、物価上昇に見合った給与の改善や、納得感を伴う給与体系の見直しが求められている現状も明らかです。今後、企業に求められるのは賃上げだけでなく、物価の影響を考慮した処遇の見直しや、その透明性の確保です。
おわりに
「明日の常識を、ココから。」をコンセプトにした『Job総研』は、今後も社会人の声を反映した調査を続け、明確で信頼性のある情報を提供していくことを目指します。個々人が活躍できる社会の実現に向けて、ますます注目されるテーマとなるでしょう。