渋谷で注目の都市型コンパクトビル「COERU」シリーズが5棟竣工

環境問題に立ち向かう「COERU」シリーズ

東急不動産株式会社が新たに展開する都市型コンパクトビル「COERU」シリーズは、柔軟性とクリエイティビティを持ちながら環境問題にアプローチする新しい型の建築プロジェクトです。今回は、2024年度に竣工予定の5棟を紹介します。

「COERU」の基本概念

「COERU」は、環境への配慮、フレキシブルな利用、そして再生可能な素材を用いたデザインを軸にした都市型ビルです。耳馴染みのある“RE:PLAY NATURE”というコンセプトの下、建物自体が自然と調和しながら再生可能な資源を用いることを目指しています。

1. 環境への配慮

「COERU」シリーズでは、環境負荷を軽減するための多岐にわたる取り組みが進められています。長野県茅野市の管理森林から供給される間伐材をオフィスの家具や受付台に転用する一方で、解体から出てくる廃材の再利用も積極的に行っています。特に、再生可能エネルギーを活用し、国内初のRE100認定を受けたことも特筆すべき点です。

2. フレキシブルなサービス提供

入居者のニーズに応じた多様なサービスを提供するため、オフィス区画は通常の貸しオフィスに加え、内装込みのオフィスも用意されています。初期費用の軽減や、柔軟な入退去のオプションも実施され、今のライフスタイルに合わせた快適な空間作りをサポートします。

3. クリエイティブなデザイン

新しいアイデンティティを持つ「COERU」シリーズは、竣工を記念してロゴも刷新しました。柔軟性とクリエイティビティを反映したデザインが特徴で、各施設ごとに異なるロゴが最終的な施設の個性を引き立てることを狙っています。

各棟の詳細

● COERU渋谷道玄坂

- 竣工予定: 2024年6月
- 概要: 地下1階から4階まで飲食店舗やサウナ、内装付きオフィスが入ります。間伐材を使用した設計が特徴です。

● COERU渋谷公園通り

- 竣工予定: 2024年7月
- 概要: モバイルバッテリー販売の「AnkerStore」を中心にクリニックとオフィスの複合施設。木材を使用した環境配慮型のデザインです。

● COERU渋谷イースト

- 竣工予定: 2024年10月
- 概要: 店舗と内装付きオフィスが揃った複合ビル。廃材の再利用が計画されています。

● COERU東新宿

- 竣工予定: 2024年冬
- 概要: 複合用途ビルで、クリニックや薬局が入居。再生材を用いた温もりのあるデザインです。

● COERU渋谷青山通り

- 竣工予定: 2025年2月
- 概要: 店舗とサービス店舗が共存するビルで、環境配慮型の資材が使用されています。

長期ビジョン「GROUP VISION 2030」

東急不動産ホールディングスは2030年に向けた長期ビジョンを掲げ、環境経営やデジタル・トランスフォーメーションを進めることで、持続可能な未来を築く目指しています。

今回の「COERU」シリーズの竣工は、その目標への一歩となるでしょう。柔軟な発想と遊び心を持った空間で、渋谷を訪れる人々に新たな価値を提供することでしょう。