森林保護と再生を目指す「invoxの森」プロジェクト始動

森林保護の新たな取り組み「invoxの森」について

東京都新宿区に本社を構える株式会社invoxが、カーボンクレジットを活用した森林保護・再生プロジェクト「invoxの森」を開始しました。このプロジェクトは、森林所有者をトータルにサポートすることを目指しており、クレジット創出支援パートナーとも連携して推進されます。

森林は地球環境の維持に欠かせない存在であり、CO₂の吸収や自然災害の防止、生物多様性の保全といった多くの役割を果たしています。しかし、林業の低迷により、多くの森林が適切に管理されておらず、所有者不明の森林も増加しています。このため、2019年に森林経営管理法が施行され、資金的な支援が試みられていますが、依然として人材や予算の不足が課題となっています。

ここで注目されるのがカーボンクレジットの仕組みです。これは、CO₂の排出削減や吸収量を売買可能な形にして取引するもので、森林管理によって増加したCO₂吸収量には経済的な価値が付加されます。そのため、森林所有者は新たな収入源を手に入れることができ、持続可能な森林管理の促進につながることが期待されています。

しかし、クレジット創出には先行的にかかる初期費用や事務費用があり、また販売見通しも立てにくいという問題があります。このため、実際に手を出そうとしても計画を立てられない森林所有者が少なくありません。特に小規模な森林所有者では、その傾向が顕著です。

「invoxの森」の主な取り組み

「invoxの森」では、カーボンクレジットの創出にかかる諸費用をinvoxが負担し、創出したクレジットを運営する「invox炭素会計」を通じて、カーボンオフセットに取り組む企業へ販売します。販売によって得た利益は、森林所有者とシェアされる仕組みとなっています。こうした取り組みを通じて、森林所有者がカーボンクレジットを活用しやすくなり、結果として多くの森林の保護および再生が進むことが期待されています。

さらに、invoxは株式会社地域創生Coデザイン研究所との連携も開始し、市町村による森林経営管理制度を活用することで、特に小規模山林や市町村が管理する森林においてもJ-クレジットの創出が行われやすくなります。この効果により、市町村はJ-クレジットの販売によって得た収入を活用し、さらなる森林整備の促進が可能となります。

地域創生を支えるinvoxの姿勢

株式会社地域創生Coデザイン研究所は、自社の持つネットワークとリソースを通じて、地域活性化に向けた支援を行います。地域の課題を解決するためのコンサルティングサービスを提供し、様々な団体と連携して地域全体の問題解決を図っています。

これからの時代において、環境問題や地域活性化はさらに重要なテーマとなります。invoxは「価値ある時間を増やし、豊かな社会をつくる」を企業理念に、環境負荷の軽減や持続可能な社会の実現に向けた積極的な取り組みを行っています。特に、子どもたちの未来を支えるため、利益の一部をNPOに寄付することにも力を入れています。

「invoxの森」は、単に森林を守るだけでなく、地域の活性化や経済的な価値を生み出す重要なプロジェクトです。これからの展開が非常に楽しみです。