ジェットインジェクター「アクトランザ™ラボ」の提供開始と医療分野への影響

新たな医療革新を目指す「アクトランザ™ラボ」

株式会社ダイセルは、このたび新しい波を呼び起こす医療用投与デバイス「アクトランザ™ラボ」の提供を開始しました。これは、同社が2017年度から3年間にわたる中期経営計画「3D-Ⅲ」に基づいて医療分野に注力する取り組みの一環であり、医薬品の新たなデリバリーシステム（DDS）の実現を目指したものです。

「アクトランザ™ラボ」は、火薬工学技術に基づくパイロドライブジェットインジェクターで、主に遺伝子などの高分子物質を細胞内へ効果的にデリバリーできる可能性を秘めています。従来の方法では難しかった高効率の物質送達を実現し、将来的にはヒトへの臨床応用を見据えています。このデバイスは、特に製薬企業や研究機関にとって、大変魅力的な研究資源となるでしょう。

アクトランザ™ラボの仕組み

この革新的なデバイスは、薬剤候補物質を充填し、高速のジェット流としてノズルから射出される仕組みです。このジェット流は瞬時に皮膚を通過し、速やかに生体内に注入されます。生物学的研究において実質的な成果が得られており、動物実験では遺伝子などの高分子物質を細胞内に効果的に送達できることが確認されています。これにより将来的には、遺伝子治療薬やDNAワクチンなどの革新的な医薬品の開発の基盤となることが期待されています。

医療分野への影響と期待

医療におけるドラッグデリバリーシステムの革新は、患者にとっての治療の質を大きく向上させる可能性があります。「アクトランザ™ラボ」は、高分子物質が必要とされる治療法に対して新たな道を開き、より快適で効率的な投与方法を提供することが期待されています。この新しいデバイスがどのように医療の未来を変えていくのか、業界関係者からも注目が集まっています。

企業理念と今後の展望

ダイセルはこれまで火薬工学の専門知識を活かして多くのイノベーションを生んできました。今後も医療分野での研究開発を進め、科学の力を駆使して人々の健康に貢献していくことを宣言しています。「アクトランザ™ラボ」の導入により、さらなる革新的な医薬品の実現に向けた研究が加速することが期待されるでしょう。

さらに詳しい情報は、公式ウェブサイトで確認できます。興味のある方はぜひチェックしてみてください。

ダイセル公式ウェブサイト