流し文化再生
2023-05-28 15:46:43
流し文化を再生!全日本流し協会が誕生した背景と目指す未来
2023年5月20日、全日本流し協会(AJNA)が東京都北区王子にてその初の総会を開催しました。この新しい団体は、全国から約50名の流しアーティストたちが集まり、流し文化の再興を宣言しました。流しとは、飲食店街などで歌やパフォーマンスを行うアーティストのことを指し、かつては盛んに活動していたものの、平成以降のカラオケの普及によりその数は減少していました。しかし、2020年代における横丁文化の人気の高まりが、流しアーティストたちの活動を再び活発にするきっかけとなりました。
全日本流し協会は、「平成流し組合」「柏流し」「NOREN YOI×芸」の三団体を中心に構成され、流し文化の再興や社会的地位の向上を目指しています。具体的な目標としては、文化の再興と継承、全国への普及、業界地位の向上、健全なガイドラインの制定、適切な税務対応、行政や著作権団体との連携などが掲げられています。代表理事の岩切大介氏は、「横丁文化が続く限り、流しも100年以上続く文化になる」と強調しました。
流しアーティストとして活躍する出席者たちは、今後の展望について意見を交わし、「流し活動を行うことで収入が増え、結婚や出産といった選択肢が持てるようになった」との声も上がりました。このように、参加者たちの中には実際に収益を上げ、生活を支える力となっている具体例が多く見受けられました。
総会の後半では、ギター流しのタクトくん、村男、マジシャンHIROSHIといったトップアーティストたちによるパフォーマンスが行われ、会場は熱気に包まれました。記者としてその場に居合わせた私は、流し文化の持つ可能性に驚かされ、彼らが目指す明確で透明な目標があることに期待を持ちました。
流し文化は、江戸時代には瓦板の読み聞かせをする演説師がその起源とされています。明治から昭和にかけては繁華街でのパフォーマンスが一般的でしたが、その波は平成に入って減少。しかしながら、最近では横丁文化が流行し、再び流しが注目を迎えています。
流しを「文化的な仕事」と位置づけ、この文化を継承するための活動が全日本流し協会に期待されています。アーティストたちの意識が改善され、彼らの活動によって新たな道が開けていくことが望まれているのです。
全日本流し協会についての詳細は、公式の連絡先を通じて問い合わせが可能です。アーティストたちの活動が広まることを祈り、引き続きその動向を見守っていきたいと思います。
会社情報
- 会社名
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株式会社芸能
- 住所
- 多摩区菅馬場1-13-4ポワールSUGE202
- 電話番号
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044-455-5854