ラフールとあしたのチームが業務提携、ウェルビーイング経営支援を開始
日本の企業が直面している人材マネジメントの課題を克服するため、株式会社ラフール(東京都中央区)と株式会社あしたのチームが提携しました。両社は2025年3月1日より、人的資本およびウェルビーイング経営を支援する新サービス「あしたのサーベイ™」の提供を始めます。
提携の背景と目的
アメリカのギャラップ社による「グローバル職場環境調査2024」において、日本の従業員エンゲージメント率はわずか6%と、世界平均の23%を大きく下回っています。この状況は、人的資本への投資不足に加え、日本企業の労働生産性がOECD加盟国中で29位と低迷を続けていることにも影響を与えています。ハイブリッドワークの普及が進む今日、企業は社員の状態やウェルビーイング度合いを定量的に把握し、適切な支援施策を実行することが求められています。
ラフールは、自社の提供する「ラフールサーベイ」により、組織の問題点を可視化し、生産性向上と離職防止を図ってきました。組織改善を目的に、既に2200社以上がこのツールを導入しています。サーベイを通じて、企業文化やESGへの取り組みなど非財務情報を可視化し、課題を特定する分析能力の高さが特徴です。
パートナー企業の実績
ラフールが導入している企業の中には、以下のような事例があります:
- - しずおかフィナンシャルグループ(金融業界、約6,500名)
- - 日本プラスト株式会社(製造業、約1,000名)
- - 山陰酸素グループ(インフラ関連、約600名)
これらの企業では、サーベイの結果を基にした改善策が実績を上げています。
あしたのチームは、設立以来15年以上にわたって人事評価制度の構築と運用をサポートしてきました。クライアントに寄り添った「伴走支援」を重視し、顧客満足度96%を誇るサポート体制が評価されています。
提携内容と価値提供
新たな提携により、ラフールはあしたのチームに「ラフールサーベイ」をOEM提供し、あしたのチームはこのサーベイを活用した新しいサービス「あしたのサーベイ™」を顧客企業に提供します。具体的な価値としては、次の点が挙げられます:
1.
データドリブンな組織改善
組織の強みや課題を可視化し、データを基にした戦略的な人材評価を後押しします。
2.
包括的な人材育成支援
個別化された育成計画とスキル開発により、組織ニーズに沿った効果的なプログラム設計を可能にします。
3.
顧客層の拡大
両社の得意分野を生かし、より多様な顧客に対して強力なサポートを提供します。
この提携により、ラフールとあしたのチームは協力し、企業文化に根ざした人的資本経営やウェルビーイング経営の実現を目指していきます。今後、顧客の改善実績を基にした支援の幅を広げ、データに基づく戦略的改善や人材育成を強化していく方針です。
まとめ
ラフールとあしたのチームの提携は、社員のエンゲージメントや職場の満足度向上を図るための新しいアプローチを提供します。企業の競争力強化と持続的成長に貢献するこの新サービスが、どのように日本の企業文化を変革していくのか、今後の展開に注目が集まります。