スマイルホテルと整体院グループの新たな業務提携によるSDGsへの取り組み

大手ホテルチェーン「スマイルホテル」と整体院グループである「カラダスイッチ医学研究所」が新たな業務提携を結びました。この提携は、昨今のSDGs（持続可能な開発目標）を意識したものとして注目を集めています。カラダスイッチは、代替医療として注目される独自の施術法「操体法」を提供する整体院『JITAN BODY』を展開しており、2022年には全国で100院を目指していることでも知られています。

この提携の背景には、カラダスイッチの代表である中村光太郎氏の明確なビジョンがあります。彼は「地球資源の有効活用とともに、将来的には整体院を無くし、自分で身体をメンテナンスできる社会を創りたい」との理念を持ち、医療業界だけでなく、さまざまなビジネスモデルにおいても持続可能性を重視する方向性を模索していました。

特に、店舗開業における内装工事や解約時の原状回復工事についての問題を指摘し、従来の「モノを作り消費し続ける近代資本主義的な店舗づくり」からの脱却が必要であると考えています。そのため、SDGsの理念に基づく新しい店舗づくりに乗り出すことが決定されました。

具体的には、長引くコロナ禍において利用が少なくなっているホテルの一部屋を活用し、整体施術を提供することで、新たな収入源を作り出すことが目指されています。これにより、ホテルも収益を上げ、また新しいサービスが生まれることで、さらに環境に配慮した形態のサービスを実現できると期待されています。

この特別なサービスは、11月からスマイルホテル仙台国分町、松山、京都四条、熊谷、東京綾瀬駅前の各店舗で開始される予定です。具体的には、ホテルの客室を使用して施術を行い、多くの人々に気軽に身体メンテナンスを体験してもらう機会を提供します。

カラダスイッチが推進するこの取り組みは、ただのビジネスモデルの一環にとどまらず、環境保護意識を高め、持続可能な社会を実現するための試みでもあるため、業界内外から注目が集まっています。

また、中村氏は過去に著名なスポーツ選手やチームのトレーナーとしても名を馳せ、地方テレビ局でのメディア活動など、幅広い分野での経験を蓄積しています。このような背景を持つ中村氏による新たな施策は、今後のさらなる店舗展開にも影響を及ぼすと考えられています。

全体として、スマイルホテルとカラダスイッチの提携は、医療と宿泊業が融合することで、革新的なサービスを生み出すだけでなく、SDGsの理念を実現するための道筋を示すものです。この新しい取り組みがどれだけの影響を及ぼし、社会に受け入れられるのかが今後の注目点となります。