伝統と革新が織りなす日本酒の未来を切り開く甍酒蔵株式会社

日本酒は日本文化の重要な部分を占める国酒でありながら、昭和初期には7000以上の酒造場が存在していたという歴史があります。しかし、令和3年の調査ではその数は1035蔵まで減少しました。この背景には、ライフスタイルの変化や洋酒の普及、新型コロナウイルス感染症の影響があり、多くの酒蔵が存続の危機に直面しています。

このような背景の中、甍酒蔵株式会社は新たに設立され、日本酒の持つ本来の魅力を発揮することを目指しています。私たちは寛文5年（1665年）創業の酒蔵を承継し、時代に即した形での事業展開を進めています。現在、既存の設備を見直し、質の高い日本酒を生み出すための環境を整えているところです。

弊社のビジョンは、単に日本酒を製造・販売することにとどまらず、「お客様の幸せな時間を生み出す」ことを使命とすることです。そのために新蔵の設計や建築、設備の入れ替えを行い、採用活動にも力を入れていく予定です。また、地域の文化を背景に持続可能な経営を行うために、労働環境の改善やDX（デジタル・トランスフォーメーション）の推進に取り組んで参ります。

経営陣には、日本酒業界での豊富な経験を有するメンバーが揃っています。代表取締役の佐藤圭祐は、三菱UFJ信託銀行からスタートアップ企業を経て、2022年に現職に就任しました。一方、醸造責任者である田中勝巳は、メルシャン株式会社でのキャリアを経て、大信州酒造の専務取締役を務めた後、現在の職に就いています。

日本酒業界は今後、より多くの挑戦に直面することが予想されますが、甍酒蔵株式会社はその中で新たな価値を創造し、日本国内外での市場拡大を目指します。地域貢献にも重点を置きながら、製造工程の見直しや新商品の開発にも積極的に取り組んでいく所存です。私たちの目指す「世界一の日本酒」がどのように成長していくのか、ぜひあたたかく見守っていただければ幸いです。お気軽にお問い合わせいただき、私たちの挑戦を応援いただければと思います。