シタヤジルシプロジェクトが挑む『パンドラの鐘』
札幌を拠点に活動するシタヤジルシプロジェクトが、2025年8月に野田秀樹の名作『パンドラの鐘』を上演します。この作品は、20世紀最後の超大作として高く評価されています。演劇専用小劇場BLOCHで行われる公演は、チケットが2025年4月4日(金)20:00から販売開始となります。
公演情報
- - 公演期間: 2025年8月9日(土)〜8月10日(日)
- - 会場: 演劇専用小劇場BLOCH(北海道 札幌市中央区 北3条東 5丁目5岩佐ビル1F)
- - チケット料金: 自由席2,500円(税込)、当日3,500円(税込)
- - 出演者: 日置智絵、岩渕拓也、三上翔平 など
- - 公演スケジュール: 8月9日19時、8月10日12時・17時
本公演は、約1年半ぶりとなるシタヤジルシプロジェクトの新作です。2023年には『縁時雨』や『学園戦争』など異なるジャンルの作品を制作し、その幅広い表現力を証明してきました。特に今回は、3年ぶりに野田秀樹の作品に挑むことが決まり、期待が高まります。
森にひそむ希望と絶望
『パンドラの鐘』は、太平洋戦争前夜の長崎を舞台にしています。考古学者たちが奇跡的に発見した「パンドラの鐘」が、歴史に名を刻むことになる古代王国の物語を描いています。この鐘がもたらすのは、絶望なのか、それとも希望の象徴なのかという深遠な問いが、観客を待ち受けています。
初日が長崎に原爆が投下された日であることも、この作品の持つメッセージ性を際立たせています。公演の千秋楽はストリーミング配信も行われるため、現地に足を運べない方でも楽しむことができます。従って、家での鑑賞も可能となっているのが魅力です。
シタヤジルシプロジェクトの歩み
シタヤジルシプロジェクトは2003年に旗揚げし、以来、17回の本公演や35本以上の作品を創作してきました。テーマは常に"愛"であり、恋愛を取り扱った作品が多い中、既成戯曲への挑戦も行っています。過去には野田秀樹の『贋作・罪と罰』を上演しており、東京でも公演を予定していましたが、諸事情により中止となりました。このように多彩な経歴を持つ劇団が、どのように『パンドラの鐘』を新たな形で表現するのか、注目が集まります。
チケット購入について
チケットはカンフェティで購入可能です。演劇ファンの方は、4月4日の発売をお見逃しなく。さらに、過去公演の映像が本劇団のYouTubeチャンネルでも視聴可能なので、ぜひ一度チェックしてみてください。
自らの目で『パンドラの鐘』がもたらすメッセージと、美しい舞台の世界観をご体験いただきたいと思います。さあ、名作が紡ぎ出す新たな未来へ、一緒に足を踏み入れてみませんか?