1. はじめに
株式会社LIXILの多機能シャワーヘッド「エコアクアシャワーSPA」が、男性市場への新たなアプローチを模索しています。最近、株式会社オースタンスがこの商品に関する定性調査を行い、特に40代から60代の男性を対象に、身だしなみや美容に関するインサイトを深掘りしました。調査結果からは、男性の心に響く訴求ポイントが明らかになっています。
2. 課題発見
LIXIL社内部では、美容や身だしなみを訴求するコンセプトが曖昧であり、どのポイントを強調するべきかが未確定でした。特に、男性層への効果的なアプローチが不足しており、そのためにエビデンスが求められていました。そこでオースタンスは、定性調査を通じて、ターゲットとなる男性層のニーズを把握する必要があると判断しました。
3. 調査概要
観察から、40〜60代の男性8名に対してデプスインタビューを実施。購入した男性と、シャワーヘッド未使用者の両グループを比較し、彼らの心理的プロセスやボトルネックを分析しました。調査設計は、両群の意識やニーズの相違を明らかにするものでした。
4. 調査結果
調査の中で、特に印象的だったのが「マイナス解消」という意識の発見です。中高年男性は「見た目を良くしたい」という前向きなアプローチよりも、「周囲から指摘されない」「コンプレックスを解消したい」という心理が強いことが判明しました。この新しいインサイトをもとに、“毛穴ケア”を身だしなみの一環として提案できる訴求軸が確立されました。
5. 新たなアプローチ
これまでの「美容」や「スキンケア」に偏ったアプローチではなく、「清潔感の維持」や「気になる部分をケアする」という切り口が、男性にとって受け入れやすいことが再確認されました。加えて、既存のケアアイテムを「対症療法」とし、エコアクアシャワーSPAを「根本療法」とする認識も深まりました。
6. 施策導入の効果
調査結果を基に広告バナーの改善を行った結果、前年同期比での成績向上が実現。効果的なターゲティングが可能となり、男性層という新たな市場の潜在ニーズを明確に可視化しました。このように、定量データよりもまず質的理解を深めるアプローチが、いかにマーケティング戦略に寄与したかが分かります。
7. まとめ
オースタンスの提携により、LIXIL社は男性市場の攻略に向けた明確な手段を得ることができました。私たちは、調査だけでなく、その結果をどう具体的な成果に繋げていくかという視点も重要視しており、クライアントのニーズに応じたマーケティング戦略をサポートします。今回の成功事例からも、男性市場での新たな可能性を掴むヒントが得られたのではないでしょうか。