突然の全体主義。非国民と呼ばれた著者たち
株式会社大洋図書が、2024年10月に発売した共著『非国民と呼ばれても コロナ騒動の正体』は、著者である中川淳一郎と倉田真由美の体験を基に、コロナ禍という異常な状況下での社会の変貌をつづっています。
著者たちが語るように、この4年間はまるで戦時中のような全体主義が押し付けられていました。マスクやワクチンの否定的意見を表明するだけで、社会的非難を浴びることは日常茶飯事でした。彼らは「公衆衛生の敵」や「バイオテロリスト」としてレッテルを貼られ、人間関係が崩壊し、仕事を失うに至ったのです。
特に倉田は、序章においてこの異常な状況下での冷静な振り返りが必要だと述べています。「もはやただの過去の出来事として消化することは危険だ」と警鐘を鳴らし、個人の反省が今後の社会においても不可欠であることを強調しています。対策費やマスク、ワクチンについての無分別な利用がもたらした結果を、きちんと検証しなければ、同じような騒動が再発する可能性があると警告します。
右へ左へ揺れる世論
中川も後書きに記載した通り、政府やメディアの意思決定がどれほど主観的であったかが問題であると認識しています。「逆切れしたかのような」ワクチン接種のプロモーションは、国民への無理解を露呈しました。80%以上の国民がワクチンを受けてもなお、マスク着用が続くというあまりにも非合理な状況に、彼は愕然としていました。
この騒動は日本社会に信じられないほどの影響を与えました。コロナ騒動に直面したことで、これまで日本を好いていた人々までが絶望に陥る結果となったのです。このままでは「失われた60年」が訪れるのではないかという不安が、著者たちの間にも広がっています。
トンデモ騒動の総括
本書には、コロナ禍の精神的な影響や、社会における全体主義の脅威についての詳細な考察が含まれています。特に第2章では、メディアの悪影響や集団ヒステリー化が紹介されています。著者たちは、「どうして誰も『おかしい』と言わなかったのか?」という疑問を投げかけ、その背景には日本社会の同調圧力があることを指摘しています。
さらに、医療界の過剰反応や、税金による特権の不正利用などが詳述され、いかにこの「コロナ騒動」が社会全体に影響を及ぼしたかを解説しています。これにより、読者はただの騒動として流してはいけない重要な問題であることを理解するでしょう。
終わりに
最後に、本書は単なる告発ではなく、未来への警鐘でもあるのです。倉田は「同調圧力に対する反省が必要」だと述べ、また中川もこのままでは救われないと強い警告を発しています。21世紀の日本において、私たちが今何をなすべきか、本書を通じて考えさせられることでしょう。コロナ騒動の再評価と、その後に続くべき行動が問われています。
この一冊を手に取ることで、あなたも新たな視点から日本社会とコロナ騒動を見つめ直してみてはいかがでしょうか?