KINSが江東区に本社とラボを拡張移転
2024年9月17日、マイクロバイオームに特化したヘルスケア企業KINSが東京都江東区新木場へ本社とラボを拡張移転します。この新しい拠点では、ユーザー参加型の研究を駆使し、ヒトの常在菌の研究を一層深めていく方針です。
移転の背景
KINSラボでは、遺伝子解析を通して菌の機能や疾患との関連を探る研究が行われています。特に、皮膚、頭皮、腸内のマイクロバイオームデータを解析し、菌自体の有用性を明らかにすることを目指しています。この新しい移転の背景には、獲得した独自の菌シーズの研究や新たな菌株の探索、企業との共同プロジェクトを推進する必要があります。これにより、検体保管のスペースや関連設備を整え、研究環境を充実させようとしています。
新しい本社およびラボのコンセプト
新しいKINS本社およびラボは、三井リンクラボ内に位置し、これまでのスペースの約2倍を誇ります。拡張されたスペースでは、効率的な菌バンク事業のための機械設備が新たに導入され、腸内細菌のバンキングも開始される予定です。これにより、研究開発の生産性が向上し、KINSの独自な研究開発モデルを利用した新たな菌シーズの開発が進むことでしょう。また、社内の交流を促進するオフィスエリアも配置されています。
一般社団法人ライフサイエンス・イノベーション・ネットワーク・ジャパン(LINK-J)との連携
LINK-Jは三井不動産と産学の有志によって設立された一般社団法人で、医薬関連企業が集積する東京・日本橋で産官学連携によるオープンイノベーションを促進しています。KINSはこのネットワークを活かし、ライフサイエンス分野での研究交流を加速させていく方針です。
KINSの採用情報
KINSラボでは、マイクロバイオームに関心を持つ研究者や検査技師の採用を行っています。さらに、総務・庶務をサポートするアルバイトも募集しています。興味のある方は、KINSの人事部門までご連絡ください。
KINSのビジョン
KINSは、全身に存在するとされる1,000兆個の常在菌のケアを提案する企業です。累計10万人を超えるユーザーに向けて、皮膚、腸内、口腔内といったマイクロバイオーム分野で20以上のプロダクトを展開。また、動物病院やクリニックも運営し、豊富なデータを基に独自の菌バンクを構築しています。今後もKINSは、マイクロバイオーム創薬の実現を目指し、さらなる研究を進めていくのです。
KINSは、菌のケアが日常的な習慣になる世の中を実現することを目指して、常に革新を追求しています。