シネラ・リニューアブル・エナジーが日本事務所を新設
アジア太平洋地域での洋上風力発電の進展に寄与するため、シネラ・リニューアブル・エナジー(Synera Renewable Energy)がついに日本事務所を開設しました。台湾台北に本社を構える同社は、これまでに蓄積した洋上風力発電の知見を活かし、地元社会でのさらなる成長を目指します。
洋上風力発電のパイオニアとしての道のり
シネラ・リニューアブル・エナジーは、2012年に初めての洋上風力プロジェクトをスタートし、台湾初の商用洋上風力発電所「Formosa 1」の企画から運営まで手掛けてきました。また、二つ目のプロジェクト「Formosa 2」も無事に完成し、送電を開始。これにより、同社はアジア太平洋地域における洋上風力発電の発展に多大な貢献をしています。また、最新プロジェクト「海盛風電(Formosa 4)」や浮体式プラットフォームに基づく「海碩風電(Formosa 5)」の設置にも取り組んでいます。
同社は特に日本での展開を重視しており、日本の洋上風力発電市場は台湾のそれと多くの条件が似ていると認識しています。2021年には日本の自然電力株式会社との合弁で、九州地方における洋上風力プロジェクトに着手。着床式基礎杭や浮体式風力発電所の構想が進行中です。
新たな拠点創設で人材を強化
日本事務所の設立によって、シネラ・リニューアブル・エナジーは今後、日本国内外からの優れた人材を募集していく方針です。CEOの蘇容儀氏は、設立がコロナウイルスの影響で延長された後に実現できたことを喜び、多様な文化的背景を持つ社員が協力し合うオープンな職場環境を確立することを強調しました。
同社は、アジア地域のエネルギー転換を支える信頼のパートナーとして、日本市場へのさらなる展開を進めます。アジア各地での経験を活かし、グリーンエネルギーの発展に貢献する姿勢は一貫しています。
インクルーシブな職場環境の実現
シネラ・リニューアブル・エナジーは、世界各地に広がる社員の多様性を尊重し、インクルーシブでサステナブルな企業文化の構築を目指しています。現在、社内には12カ国からの社員が在籍し、男女比もほぼ拮抗しています。このような環境で、社員個々の意見を反映できるフラットな組織構造を維持することで、オープンなコミュニケーションを促進し、職場の効率性を高めています。
日本事務所でも同様に、包括的で持続可能な職場を目指していく方針です。シネラ・リニューアブル・エナジーは、アジア地域における再生可能エネルギーの牽引役として、今後も様々なプロジェクトに挑戦を続けます。
企業情報
シネラ・リニューアブル・エナジーは、アジア全域で洋上風力発電の開発、設計、運営に特化しており、累計5GWの開発パイプラインを保有しています。台湾台北に本社を構え、550億米ドル以上の運用資産を管理するストーンピークからの出資も受けています。今回の日本事務所設立は、さらなる事業の拡大の一環であり、アジア地域の持続可能なエネルギーの未来を切り拓く重要なステップと言えるでしょう。
詳細や採用情報については、
こちらの公式サイトをご覧ください。